49ersのWRアイユークが新契約を求めて参加必須のミニキャンプを欠席

サンフランシスコ・49ersのブランドン・アイユーク【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】

サンフランシスコ・49ersのワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークが新しい契約を求めて、参加必須のミニキャンプを欠席している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話を元に報じたところによると、アイユークは現地4日(火)に実施された初日のミニキャンプに参加していなかったという。

アイユークは急騰しているレシーバー市場に見合った契約を求めて、今オフシーズンに自主参加のワークアウトを欠席した。3日間にわたる参加必須のミニキャンプを欠席した場合、アイユークは10万ドル(約1553万円)以上の罰金を科される可能性がある。しかし、2回目の契約を結んでいるベテランとは異なり、アイユークのように新人契約の5年目オプションでプレーする選手の場合、最終的にチームが罰金を免除することもあり得る。昨年は49ersがディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサの罰金を免除した。

26歳のアイユークは新人契約の最終年に1,412万4千ドル(約21億9,397万円)を受け取る予定だ。昨シーズンにはキャリア最高の1,342ヤードをマークし、オールプロのセカンドチームにも選ばれたアイユークは、ワイドレシーバー市場のトップに見合うような契約金の増額を求めている。現在、ワイドレシーバー市場には年平均3,000万ドル(約46億5,943万円)を超える選手が4人、2,500万ドル(約38億8,286万円)を超える選手が8人いる。月曜日にはジャスティン・ジェファーソン(ミネソタ・バイキングス)が4年1億4,000万ドル(約217億4,165万円)の契約延長にサインして市場をリセットした。

ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーが新たな契約を手にしたその日、アイユークは自身初の契約延長を望んでいる。

アイユークが参加必須のミニキャンプを欠席するのは驚くことではない。アイユークはドラフト同期を含む他のワイドレシーバーが高額な契約を獲得するのを見て、自分もその一員になりたいと考えている。チームの活動に参加しないことは、選手が持つ数少ない交渉手段の1つだ。

問題は49ersが高騰する市場に見合った契約を提示するのか、それともプレーオフ進出に再挑戦した後に対応するのか、ということだ。罰金を科される可能性もいとわない様子からは、アイユークがその後者の選択に反対し、欠席する意向であることがうかがえる。このホールドアウトはどこまで続くのか? トレーニングキャンプやプレシーズン、さらにはレギュラーシーズンまでおよぶのだろうか?

49ersはドラフト前にトレードの噂があったことを認めているが、ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチはその後、ドラフト1巡目でWRリッキー・ピアソールを獲得した上で、2024年シーズンもワイドレシーバー陣を維持する計画だと主張している。問題はアイユークがその計画に同意するかどうかだ。アイユークは別の解決策を求めるのだろうか? それとも2025年に大金が手に入ることを期待しつつ、さほど高くない契約のまま、優勝を狙えるチームでプレーするリスクを取るのだろうか。

【KO】

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