月平均約160件 道が設置した妊娠相談窓口の相談件数 10代後半~20代が中心 未受診妊婦の相談増加

予期しない妊娠などに悩む女性を対象とした、道が設置した無料の相談所「にんしんSOSほっかいどうサポートセンター」に対し、月平均でおよそ160件の相談が寄せられていることがわかりました。

道の担当者が5日の道議会子ども政策調査特別委員会で明らかにしました。

道によりますと、にんしんSOSほっかいどうサポートセンターは、札幌市東区の社会福祉法人「麦の子会」に委託する形で2022年12月に開設され、今年3月までの1年4か月の間に延べ2604件の相談が寄せられたということです。

月平均ではおよそ160件で、相談者の年齢は10代後半から20代が中心で、妊娠中期から後期で医療機関を一度も受診していないなどの相談が増えているということです。

道の野澤めぐみ・子ども応援社会推進監は「思いがけない妊娠に悩む方々に寄り添い、安全にサポートできる環境づくりを進める」としています。

また、石狩の当別町の女性が、乳幼児を預かる民間施設、いわゆる「赤ちゃんポスト」を運営している問題について、野澤推進監は「未受診妊婦や孤立出産した母子に来訪を呼びかけるなど、医学的に極めてリスクの高い行為を行っていることから、引き続き中止を求めていく」と述べました。

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