「負けた感出てたけど…」福岡から合流→14得点で存在感発揮の主将・石川祐希がイラン戦の“裏側”を暴露。ドイツ戦も必勝期す【ネーションズリーグ】

日本の絶対的主将が初戦の裏側を暴露した。

6月4日、北九州市の西日本総合展示場で開幕したバレーボール男子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第2週・福岡大会で、すでにパリ五輪出場を決めている日本代表(世界ランク4位)はイラン代表(同16位)と対戦し、見事なストレート勝利。大会通算成績を4勝1敗とし、第2週を好スタートで切った。

イタリア・セリエAのプレーオフを最終盤まで戦い抜き、第1週のブラジル大会をコンディション調整のため欠場していた主将の石川祐希と高橋藍が、今大会からついに合流。アジア最大のライバルに第1セットは25-23の接戦となるも、最後は押し切り先取。続く第2セットは高橋のスパイクが光るなど、終盤に追い上げをみせて連取。勢いに乗った日本は第3セットも主導権を握り、最後は期待の新星・甲斐優斗が完璧なサービスエースを決めて、ジ・エンド。超満員に膨れ上がった会場の声援に応えた。

チームをまとめる石川は試合後、「まだ試合勘を取り戻していないので、まだまだなところはある」と語りながらも、要所で強打やブロックなどで貢献。第3セットはバックアタックや相手の高いブロックをかわすスパイク、強烈サーブなどで6得点と実力を発揮。終わってみればチーム最多タイ14得点と、さすがの存在感を発揮した。
誰もが認めるチームの絶対的支柱は自身のX(旧ツイッター)にイラン戦の写真を4枚添え、「今日も応援ありがとうございました。合流して1勝目」と力こぶの絵文字を付けて、まずは開幕戦の勝利を喜んだ。続けて、「負けた感出てたけど、コイントスも勝ちました」と、お茶目に報告。試合開始前に主審・副審、両チームのキャプテン4人が行なうファーストサーブの権利を決めるコイントスの裏側を自慢げに明かした。

そして、翌5日には石川のマネージャーがXを更新。午後7時20分に始まる第2戦のドイツ戦(世界ランク12位)の告知をしっかり記したうえで、「昨日の勝利に続くよう応援よろしくお願いします!」と呼びかけた。

今大会をパリ五輪の前哨戦と位置付けている日本は、イラン戦の勝利により世界ランクをひとつ上げて3位に浮上。今大会の予選ラウンド終了時の同ランクが、本大会の組み合わせ抽選に影響するため、チームを率いるフィリップ・ブラン監督は上位5位以内を目標にしている。

構成●THE DIGEST編集部

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