台風シーズン前に「アンダーパス」で冠水想定訓練 栃木県内9カ所

とちぎテレビ

本格的な台風シーズンを前に5日、道路や線路の下を潜り抜けるように通っている道路「アンダーパス」で冠水を想定した訓練が行われました。

この訓練は、周辺より低くなっている道路「アンダーパス」が冠水した場合の事故を防ごうと栃木県が管理する道路で毎年、行っているものでことし(2024年)は9カ所で行われました。このうち日光市の平ケ崎アンダーで行われた訓練には日光土木事務所や消防、それに警察など合わせて23人が参加しました。

アンダーパスには排水ポンプなどが設置されていますが、雨の量が想定より多かったり、ゴミが詰まったりすると冠水が発生することがあり、鹿沼市では2008年8月に車が水没して女性が死亡する事故が起きています。栃木県では、アンダーパスに7センチ水が溜まると通行止めにすることになっていて、連絡を受けた参加者が通行止めの看板を設置する手順を確認しました。

その後、センサーが冠水を検知すると自動で開き車を侵入しないようにするための遮断機の動作確認を行いましたが何らかの不具合で、作動しませんでした。

このアンダーパスでは、2019年10月の東日本台風の際に、周辺の水路などからあふれた水が流れ込み2.7メートル冠水したということで日光土木事務所では、早急に原因を調べるとしています。

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