DV逮捕の元Jリーガー出演で放送局が謝罪し番組休止へ…本誌が入手していた「包丁を手に罵倒3時間」映像

元仙台の道渕諒平。自身が出演したラジオ局に批判が殺到し番組は放送休止に

6月3日、仙台シティエフエム(ラジオ3)が、サッカーJ1の「ベガルタ仙台」応援番組「VAMOS! VEGALTA!!」の放送休止を発表。元仙台のMFで、在籍時に傷害容疑で逮捕された道渕諒平が出演し、番組への批判が相次いでいたという。サッカー情報サイト『Football Tribe』が4日に報じた。

6月3日、仙台シティエフエムは「放送番組のお詫びとご報告」と題し、以下の声明を発表した。

「この度は5月31日(金)20時より放送いたしました番組『VAMOS! VEGALTA!!』、またその際の告知動画におきまして、不快な思いをされた皆様に、心より深くお詫び申し上げます。

頂きましたご意見や、諸般の事情を鑑み、該当の番組におきましては、今週より、放送を休止とさせていただきます。今回の件を真摯に受け止め、今後の番組制作に努めて参ります。この度は不快な思いをされた皆様をはじめ、多くの皆様にご迷惑をおかけしましたこと、重ねてお詫び申し上げます」

道渕は現在、マルタ1部バルザンFCでプレーしているものの、日本で2度逮捕されている。

本誌は2020年10月20日、道淵が「交際相手にDV」する様子を、写真やLINEつきで以下のように報じている。

「助けてっ、殺される!」

同年8月9日午前0時30分ごろ、宮城県警に切羽詰まった女性の声で、110番通報が寄せられた。女性は、交際相手の男性に暴行を受けていたのだ。女性が提出した被害届を受けて、9月7日、男は傷害罪の容疑で逮捕された。

逮捕されたのは道渕。被害者の女性は、地元放送局の情報番組で活躍するタレントだった。

「彼は仙台のユース出身で、サポーターの期待は大きい。キレて無用なファウルをする選手ではなく、むしろ仕掛けるプレーからファウルを多くもらうタイプ。日本代表入りも狙える、スター性のある選手です」(サッカー専門誌記者)

道渕は、「ヴァンフォーレ甲府」に所属していた2017年にも、別の女性への暴行事件で逮捕され、出場停止などの処分を受けた過去がある。しかし、今回の仙台での事件は、いっさい報じられていないのだ。

「彼女は、今もトラウマに悩まされ、元の自分を取り戻そうと心療内科に通っています」

そう事情を話してくれたのは、道渕とも今回の被害者である女性タレント・H美さんとも交流のある知人だ。

「H美さんは、お笑いタレントを多く抱える大手芸能事務所に所属していました。道渕とは2019年5月、SNSで知り合い、1カ月後には交際に発展したと聞きました」(知人)

交際は順調だったが、徐々にH美さんは追い詰められていく。理由は、道渕によるDVだ。

「交際から3カ月たつと、彼が日常的に暴言を吐くようになったのです。たとえば、『お前なんて、顔だけで生きてきたくせに』『俺は努力して成功したけど、お前は怠惰だから売れない』――。

束縛も酷く、LINEの返信が5分遅れただけで『無視??』など、数十通もメッセージが届くと怯えていました」(同前)

H美さんは、道渕を怒らせないよう努めたが、それがまたDVに拍車をかけた。

「彼女の体は、あざだらけでした。胸倉を掴まれ投げ飛ばされたり、首を絞められたり……。山の中で車から降ろされ、置き去りにされたことも。

彼とのビデオ通話の映像を見せられ、相談を受けたこともあります。道渕がみずからに包丁を突きつけ、『俺の気持ちを踏みにじりやがって! 死んでやるから見てろよ、一生後悔しつづけろ!』と3時間も罵りつづけるんです。常軌を逸しています……」(同前)

DVのあと、道渕はしつこいほど謝ってくるのが常だった。H美さんが別れを切り出すと、「死んでやる!」と暴れ、手がつけられない状態になった。ユース時代から道渕を知るサッカー関係者は、こう語る。

「仙台駅で、泣き叫ぶH美ちゃんを、道渕が車に引きずり込むのを見かけたことがあった。後日、道渕本人に注意したら、彼女がチクったと勘違いしたのか、3時間以上も彼女が罵倒されたと聞いた」

以上を本誌が報じると、仙台は緊急記者会見を開き、道渕との契約解除を発表。

『Football Tribe』によると、仙台の一部のファン・サポーターは番組出演にゴーサインを出した理由を問いただしているという。

仙台のユース出身とはいえ、道渕への厳しい声は、いまだ根強いようだ。

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