発見した小惑星にすてきな名前を 鳥取市さじアストロパーク30周年記念で公募

口径103㌢の大型望遠鏡=鳥取市佐治町高山、さじアストロパーク

 口径103センチの大型望遠鏡を備えた天文台、鳥取市さじアストロパーク(鳥取市佐治町高山)が開館30周年記念事業として、職員が見つけた小惑星の名前の公募を始めた。寄せられた名前から1件を選んで国際天文学連合に提案する。同連合に認められれば国際的に通用する小惑星名となる。

 小惑星は1999年11月13日に見つけた。火星と木星の間の小惑星帯にあり推定直径1.8~3.5キロ、公転周期4年150日。

 小惑星は発見後、観測を続けて軌道が確認されると正式に発見と認められ、発見者に名前を提案する権利が与えられる。同天文台は94年7月の開館以来22個の小惑星を見つけ、うち今回公募分を含む4個が命名未申請。過去にも3度、名前を公募したことがある。

 公募は8月31日まで。同天文台の織部隆明学芸員は「30周年にふさわしい、どんな名前が寄せられるか楽しみだ」と話す。提案後、同連合が認めて発表するまで半年から数年かかる。

 応募は専用サイトか応募チラシで。1人1件。同連合の命名規則を守ること。主な規則は、アルファベットで16文字以内▽会社名や商品名など営利関係は不可▽人物名は死後100年たって評価が定まった人物でなければ不可▽既存の天体と同名は不可(例えば小惑星「Saji(佐治)」「Nijjiseiki(二十世紀)」はある)。

 問い合わせは同天文台、電話0858(89)1011。

 応募サイトはこちら  https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1711600338705/index.html

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