闇バイトや大麻乱用を防げ バスつり革に少年非行防止を訴える広告 宇都宮中央署など

バスつり革を利用して少年の非行防止を啓発する広告=4日午前、宇都宮市簗瀬4丁目

 夏休みを前に少年の非行を防ごうと、宇都宮中央署と宇都宮中央地区職場警察連絡協議会は10日から、関東自動車が宇都宮市内で運行する路線バス100台のつり革に、闇バイトや大麻乱用の防止を訴える広告を掲示する。7月9日までの1カ月間。宇都宮市簗瀬4丁目の関東自動車簗瀬営業所で5日までにお披露目した。

 つり革広告は持ち手の上部に設置した。人目を引きつけ注意を促すような黄色の下地に「大麻・闇バイト ダメ。ゼッタイ。」などと記載。QRコードをスマートフォンで読み取ると、ユーチューブの県警生活安全企画課公式チャンネル「ルリちゃんねる」で啓発動画を視聴できる。

 同社は県警と協力し、交通事故防止などを目的としたラッピングバスを走らせている。つり革広告の利用は初めて。1台に10個以上設置されており、計約千個に掲示される見込みだ。

 同社によると、路線バス利用者の約4割が学生という。同社営業本部の神長洋(じんちょうひろし)執行役員本部長は「学生の皆さんや地域の人に見てもらって、犯罪が減少していけば幸い」。同署の高橋修司(たかはししゅうじ)署長は「期間中に多くの人に見てもらい夏休みの少年の非行防止に役立てれば」と話した。

少年非行防止を訴えるつり革広告を握る宇都宮中央署の高橋修司署長ら=4日午前、宇都宮市簗瀬4丁目

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