小3中村さんと74歳絵面さん、一緒に居合道初段合格 小山の坂東無外会 超年の差、ともに正確性や迫力評価

初段への昇段試験に臨む中村さん(左)と絵面さん

 栃木県小山市内を拠点とする居合道団体「坂東無外会」に所属する栃木市大平南小3年中村仁虎(なかむらにとら)さん(8)と、神鳥谷(ひととのや)2丁目、会社役員絵面文四郎(えづらぶんしろう)さん(74)がそろって居合道初段に昇進した。同会の高久龍仙(たかくりゅうせん)代表(79)は「これほど年の差のある2人が同時に昇段するケースは珍しい。居合は年齢に関係なくできるので、さらに上を目指してほしい」と期待した。

 昇段審査会は5月に間々田市民交流センター「しらさぎ館」で行われ、初段~四段を目指す男女計9人が臨んだ。いずれも昇段が認められた。

 初段の審査を受けたのは中村さんと絵面さんのみ。2人は高久代表ら審査員の前で一緒に居合の形を披露し、正確性や迫力、立ち居振る舞いが評価された。

 アニメ「鬼滅の刃」が大好きだという中村さんは、入会している父や兄の影響もあり一昨年11月に始めた。「国際大会で優勝したい」と熱心に稽古に励んでいる。

 絵面さんは演武会を見たのをきっかけに昨年4月、健康維持のために入会。「精神集中にいい。年を重ねても健康である限り続けたい」と思いを新たにしていた。

 同会には市内や栃木市、宇都宮市など在住の約20人が所属。同センターや市中央公民館などで日曜を中心に稽古に励んでいる。これまでに日光山輪王寺や日光二荒山神社など県内の社寺で奉納演武も行っている。

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