ラツィオがトゥドール監督の辞任を発表 〝鎌田事件〟で「穏やかな空気ではなくなった」

重用されたが…(ロイター)

イタリア1部ラツィオは5日(日本時間6日)にイゴール・トゥドール監督(46)が辞任したと発表した。公式ホームページに「技術者の仕事の遂行に感謝し、個人的にも仕事上でも幸運を祈っています」と記した。

トゥドール監督は名将マウリツィオ・サッリ監督の後任として3月に就任すると、それまで出番の限られていた日本代表MF鎌田大地(27)を重用。シーズン終盤にはリーグ8戦無敗(5勝3分け)とし、低迷していたチームを7位に導いた。来季の続投が確実視された中、来季のチーム編成をめぐってクラブ側と対立。主力選手の動向とともに鎌田の退団が確実になるなどの事態に指揮官は失望したという。

イタリア紙「TUTTOSPORT」はトゥドール監督の辞任について「問題は2つある。次の移籍市場を考慮した監督への配慮が少なかったことと、チーム内の一部選手の評価の相違だ」と指摘。その上で、今季限りで退団する鎌田の影響もあったとし「監督の弟子である鎌田の事件は、確かに空気が穏やかではなくなる一因となった」と伝えていた。

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