ペットボトルの「水平リサイクル」の推進へ サントリーと大村市が協定

協定書を持つ園田市長(左)と西脇副本部長=大村市役所

 サントリーグループと大村市は使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生する「水平リサイクル」の推進に向けた協定を結んだ。長崎県内では佐世保市に続いて2例目。
 市などによると、ペットボトルを衣服やトレーなど最終的に焼却される製品に再生するのと異なり、水平リサイクルすれば繰り返し新しいペットボトルとして使用できる。
 協定は4月1日付で締結。市が回収する家庭ごみのペットボトル年間約80トンのうち半分について、同グループに引き渡し、再資源化する。また、リサイクルに関する啓発活動に取り組むとしている。全国では100以上の自治体が協定を結んでいる。
 協定の披露式が5月31日、同市役所であった。市は昨年、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言しており、園田裕史市長は「市民と一緒に進める取り組みになる」と述べた。サントリーホールディングスサステナビリティ経営推進本部の西脇義記副本部長は「市と思いが一致した。循環型社会に貢献したい」と話した。

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