極真空手 小さな体で世界の頂へ 神奈川中1年 三井あいみさん 横浜市神奈川区

3つの金メダルをかける三井さん

神奈川区から世界を目指して戦う、小さな空手家がいる。国際空手道連盟極真会館横浜東支部白楽道場に所属する三井あいみさん(神奈川中1年)だ。三井さんは4月末の年齢別世界大会で3連覇を達成した。130センチ・27キロと非常に小柄ながら、15キロ以上差のあるライバルを倒しての戴冠。「将来は日本代表として日の丸を背負って戦いたい」と力強く語る。

2歳上の兄が戦う姿を見て、幼稚園時代に自身も空手の世界へ。当時から体が小さく、練習では何回も投げられながらその度に起き上って鍛錬を重ねた。武器はスピードとスタミナ。週4、5日の練習以外にも、自宅周辺の坂道や階段を何往復もして鍛え上げた。「体格差は変えられないから、それ以外は全部勝てるように」と負けん気の強さも人一倍だ。

強さの秘訣はライバル

出稽古によく行く鶴見道場には、一昨年・昨年の決勝で戦ったライバルがいる。普段は一緒に楽しく遊ぶ仲良しだが、畳の上では一番負けたくない相手。「練習から切磋琢磨して、お互いがいるからここまで強くなれた」と笑顔を見せる。

憧れの存在は、昨年引退した佐藤七海さん。自身と同じく小柄ながら昨年は世界選手権で優勝した。「会った時も、すごい礼儀正しく丁寧で。強い選手は人間としてもしっかりしていると学んだ」と話す。今では自身も後輩たちを引っ張っていく立場に。「次は自分が体が小さい子にも夢を与えられるような存在に。常に昨日の自分より強くなれるようにこれからも練習していきたい」と将来の飛躍を誓う。

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