「庄内スマート・テロワール」、大豆製品第2弾は納豆 「軟らかく食べやすい」

「スマテロ納豆」を紹介する浦川修司教授=鶴岡市・山形大農学部

 地域内循環型農村経済圏の構築を目指す山形大農学部などの「庄内スマート・テロワール事業」の一環で、「スマテロ納豆」が7日、庄内地方のスーパーで発売される。「スマテロ味噌(みそ)」に続く第2弾の大豆製品。同大の浦川修司教授(畜産学)が鶴岡市で5日開かれた学部記者懇談会で発表した。

 スマート・テロワールは農学部を中心に山形大の全学部による「アグリフードシステム先端研究センター(YAAS(ヤース))」が推進している。スマテロ商品は2017年の豚肉加工品から始まり、納豆は7種類目。今回は「酒田納豆」を製造する加藤敬太郎商店(酒田市)に加工を委託した。

 原材料の庄内産大豆は、地元畜産で出たふんの堆肥を使って栽培。大粒はスマテロ味噌に活用し、納豆には中粒を利用した。鶴岡、酒田両市の小売業者とも連携し、昨年9月からパッケージを含む試作品の開発を進めてきた。「軟らかくて食べやすい味」に仕上がったという。

 浦川教授は「学校給食でも提供できるように検討したい」と話した。「スマテロ納豆」1パック(30グラムの2個入り)の価格は税抜きで130円程度。主婦の店鶴岡店(鶴岡市)とト一屋の計9店舗で販売する。

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