夏そばの白い花が埋め尽くす 鹿沼で見ごろ

とちぎテレビ

栃木県内各地で夏そばの生産が行われていますが、生産が盛んな鹿沼市では現在、夏そばの白い花が満開となっています。

天気に恵まれた6日、鹿沼市上日向にあるおよそ2.5ヘクタールのそば畑では、初夏の柔らかな風にそばの花が揺られていました。見ごろを迎えているのは6月から7月ごろに収穫期を迎える夏そばの花で、太陽の光をふんだんに浴び、実が完熟する前に収穫をすることで、秋に収穫される秋そばとは違った爽やかな風味となるのが特徴です。

今年は去年と比べて日照時間が短く雨も多かったことから5センチほど背丈は低くなっていますが、徐々に成長してきているということです。また、今年は特に土壌作りにこだわったことから「実の付きが非常に良く、1つから収穫できる量が上がりそう」だということです。

夏そばは生育期間がおよそ60日。今年は4月20日に種まきを行い、あと2週間ほどで収穫されるということです。収穫されたそばは市内のそば店などで7月から提供されるほか、来月上旬に同じくそばの生産が盛んな日光市で行われる、日光だいや川公園での新そばまつりでふるまわれるということです。

一方、夏そばとは違う品種の小粒で香り豊かな「鹿沼在来そば」が、2023年、農林水産省が進める地域の知的財産として保護する制度「地理的表示・GI」に登録されました。「鹿沼在来そば」は、ほかの品種との交雑を避けるため離れた畑で、8月ごろ種を撒き、10月下旬ごろに収穫されるということです。

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