「新たな施工方法の選択肢のひとつとして…」高知県産材で“木造ビル” 『高知モデル』第一号が完成

高知県産材を使った「木造ビル」の第一号が高知市に誕生しました。環境保全にもつながる、新たなビルの形となりそうです。

こちらが、県産のスギやヒノキを使った「木造ビル」です。

県や高知県木材協会などが、県産材の集成材を使用した木造ビルの「高知モデル」として3年ほど前から開発を進めていて、このほど、木材の製造などを行う「ウッドテクノス」の事務所棟が第一号として完成しました。

一番の特徴は、太い集成材を使っていることで、柱がなくても強度を保ち、広い空間を確保できます。

6日に行われた完成見学会には、県内外から建築関係者およそ90人が参加しました。通常、ビルの建設に使われる鉄骨などは、製造や運搬段階でも多くの二酸化炭素を排出しています。県産の木材を使用することで、運搬時間が短縮され、二酸化炭素の排出量の削減にもつながるということです。

(Reegle 北添幸誠 代表取締役)
「建物をつくる人に、興味を持っていただくことが課題だった。そういう人にたくさん来てもらって見ていただけたので本当にうれしい。当初から目標としている3階・4階建ての都市木造、街中に建てる木造ビルが普及していくことを目指していきたい」

開発に携わった人たちは、「今後は、新たな施工方法の選択肢のひとつとして考えてもらいたい」と話していました。

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