「守備は豆腐のカスだ!」タイとの大一番を痛恨ドローで終えた中国代表に母国メディアが嘆き節!「最終節で韓国と引き分けられるのか…」【W杯予選】

現地6月6日、中国・瀋陽で北中米ワールドカップ・アジア2次予選が開催され、中国代表がタイ代表と対戦。最終予選進出となるグループ2位の座を争うライバル対決は1-1のドローに終わった。中国は勝てば2位確定で引導を渡せたが叶わず、勝点8で2位をキープ。3位のタイは3ポイント差の勝点5で最終節に臨むこととなった。

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中国はブラジルからの帰化選手であるアラン、フェルナンジーニョを先発2トップで起用するなど攻撃的なメンバーを組んだが、タイの鋭いフォアチェックに苦しみ、なかなか前線にボールを運べない。すると20分にスパチョークに頭で先制点を奪われる。その後は目が覚めたかのように猛攻を仕掛けたが、2度もシュートがバーに嫌われるなどツキにも見放された。

後半も中国はボール支配で上回って反撃を試み、50分には相手のハンドでPKの絶好機を得るが、これをフェルナンジーニョが豪快に外してしまう。攻撃のテンポを上げながらもタイの厳しいチャージに阻まれ、得点を奪うことができない。ようやく79分、デビュー戦となったカザフスタン出身FWバイラムがゴール前のこぼれ球を蹴り込んで同点とし、なんとか最悪の事態だけは免れた。

タイと3ポイント差で最終節(6月11日)を迎える中国だが、相手はこの日シンガポールを7-0で粉砕した首位・韓国で会場はアウェーだ。かたやタイは最下位のシンガポールとホームゲームを戦う。現時点で中国の得失点差は「+1」でタイは「-2」と3ポイントあるが、ふたつのゲームの結果次第では順位がひっくり返る可能性は十分にある。中国は過酷な敵地で最低でも1ポイントを獲得して逃げ切りたいところだ。

中国メディア『捜狐体育』は「勝って大観衆に歓喜を運びたかったが、中国は精鋭軍団・タイを相手にドローに持ち込むのが精いっぱいだった」と伝え、「日本人の石井監督のもとでタイは攻守によく訓練されたチームだった。かたやイバンコビッチ率いる中国はまだまだ連携がチグハグで個人頼みの感が否めなかった」と断じる。

さらに「スタートから消極的なプレーが目立ち、やる気があるのかと疑うほどバラバラだった。攻撃陣は調子を上げて徐々に盛り返したが、守備はまるで豆腐のカスのように脆いまま。PKショックから立ち直り、粘って引き分けで終え、敗れなかった点は評価できるが、最終予選進出に向けて危機的な状況である事実は変わらない。アウェーで我々は韓国と引き分けられるだろうか…。まさに生死を賭けた一戦となる」と続けた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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