【中国】美団の24年1Qは36%増益、売り上げ好調[サービス]

出前サービス大手の美団(北京市)が6日発表した2024年第1四半期(1~3月)決算は、中国会計基準による調整後純利益が前年同期比36.4%増の74億8,839万元(約1,614億円)だった。前四半期比は71.2%増。売り上げが好調に伸び、コストの伸びも抑え込んだ。

国際会計基準の純利益は前年同期比59.9%増の53億6,853万元。前四半期比は2.4倍となった。

営業利益は前年同期比45.3%増の52億939万元。売上高は25.0%増の732億7,588万元だった。

部門別では、主力の地元商業部門の売上高が27.4%増の546億2,570万元、営業利益は2.7%増の96億9,884万元となった。デリバリーやホテル予約などの取引額が増えて押し上げた。注文から短時間で商品を届ける即時配送サービスの受注件数は28.1%増の54億6,450万件。

新業務の売上高は18.5%増の186億5,017万元。営業損益は27億5,689万元の赤字で、前年同期から45.2%圧縮した。経営効率の向上が改善につながった。

研究開発(R&D)費は7.8%減の50億15万元だった。

地元商業部門の内訳は、フードデリバリーやホテル・旅行予約、30分以内の配送を売りとする「美団閃購」など。新業務は社区(地域コミュニティー)の共同購買サービス「美団優選」、生鮮食品電子商取引(EC)「美団買菜」や、配車サービス、シェアサイクルなどを含む。

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