ECB幹部ら、7月利下げ可能性低いと認識 焦点は9月=関係筋

[フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)幹部らは7月理事会での追加利下げの可能性は低いとみており、焦点は9月理事会だと認識していることが分かった。5人の関係筋がロイターに語った。

関係筋によると、フランクフルトでの理事会に出席した政策担当者らは、インフレの今後の道筋が一様でなく不透明であることから、次回7月18日の理事会についていかなるガイダンスも示さないことで合意した。

しかし複数の政策担当者が、賃金上昇やサービスインフレなどの最近のデータを踏まえると、7月に追加利下げする可能性は低いとの認識を示した。また、政策担当者らはすでに焦点を9月12日の理事会に移しているという。

これについてECBの広報担当者はコメントを控えた。

ECBは6日、主要政策金利の0.25%ポイント引き下げを決定した。利下げは2019年9月以来、4年9カ月ぶり。引き続きデータに基づき、会合ごとに適切な制限レベルと期間を決定するとし、7月に追加緩和を行うかについては示唆しなかった。

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