「いい加減にしろ!」クリンスマン前監督からまた飛び出した“乱暴な主張”に韓国メディアの怒りが爆発!「神経を逆なでする男だ」

またしてもスーパーレジェンドから問題発言が飛び出した。

元ドイツ代表FWで、今年2月まで韓国代表を率いていたユルゲン・クリンスマン氏。現在はフリーの身で自宅がある米西海岸を拠点に解説業を続けているが、今回は米スポーツサイト『The Athletic』の取材に応じた。元イングランド代表FWであるアラン・シアラー氏との対談インタビューで、話題は当然、韓国代表監督時代に及んだ。

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そこでクリンスマン氏はふたたび、アジアカップ準決勝(ヨルダン戦)前夜に起きた出来事を回顧した。チームのエースであるソン・フンミンと、若手筆頭格で国民の人気が高いイ・ガンインが取っ組み合いのケンカに至った、あの卓球事件の顛末である。

59歳のドイツ人は「私たちはいつものように夕食をとっていた。若い選手(イ・ガンイン)は先に席を立って卓球を始めたんだが、彼らのグループが少し騒がしかったので、ソン・フンミンが注意しに向かったんだ。するといきなりケンカだよ」と呆れた様子で振り返った。

そして、「結果的にソン・フンミンが指を脱臼した。一瞬にして大乱闘になったんだ。私は何が起こっているのかよく分からなかった。制御不能でね。あのときチームスピリットが打ち砕かれたのを目の当たりにしたよ」と話し、「あのケンカがなければヨルダンにも勝ち、アジアカップでも優勝できただろう。本当に悲しかった。トロフィーを掲げる機会を失ってしまったのだからね」と言い切った。

韓国メディア『SPOTV News』はこのコメントに怒り心頭だ。「いい加減にしろ! 我々はもう悪夢を忘れてしまいたいのに、どこまでも神経を逆なでする男だ。あろうことか自身の不甲斐ないマネジメントによる失敗を選手たちのせいにするとは。自己防衛にも程がある」と断じ、「これが初めてではないし、どういう人物かはよく分かっているが、我々はいつまで彼の言葉に怒りを覚えなければならないのか。KFA(大韓サッカー協会)は契約条項に情報公開禁止の項目を入れておくべきだったのだ」と吐き捨てた。

さらにクリンスマン氏は「韓国は旅行するには素晴らしい国だ。豪華で高品質な宿泊施設が多いし、食べ物もおいしい。ソウルの街を歩いていると、人びとはとても礼儀正して親切だったよ」と持ち上げる一方で、「ただ、サッカーは違う。負けてしまったら相手を祝福せず、笑顔も見せないんだ。そもそも韓国流のスタイルを作りたいなら、自国の監督にすれば良かっただろ。なぜ最初から外国籍である私を選んだんだ?」と手厳しく論じた。

ベスト4で涙を呑んだアジアカップ以後、韓国代表はワールドカップ予選で3試合を戦って2勝1分け。6月6日のシンガポール戦では7-0の大勝を飾り、最終予選進出を決めた。だが3月はファン・ソンホン氏が、6月はキム・ドフン氏が暫定監督を務めるなど、いまだ正式なA代表監督を選定できないでいる。“クリンスマン・ショック”の余波はことのほか甚大なのだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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