【中日】本拠地勝利に球団も地元テレビ局もホッ「さらに盛り上がります」

中日・立浪監督

中日は6日のソフトバンク戦(バンテリン)に3―0で勝ち、2リーグ制以降の球団通算5000勝を達成した。試合後の立浪和義監督(54)は「あっち(ライト)方向のホームランを久しぶりに見ましたし、先制できたのは大きかった。何かきっかけをつかんでほしいなと思います」とビシエドの今季1号となる先制弾にニッコリだった。

6回途中無失点の先発・柳裕也投手(30)は2022年8月28日の阪神戦以来となる本拠地での勝利をゲット。チームもバンテリンドームでの連敗を4でストップした。

中日にとって懸念材料となっていたのが、ホームで貯金ができていないことだった。ビジターでは12勝12敗3分けと勝率5割をキープしているものの、バンテリンドームでは11勝15敗2分けで黒星が先行。5月以降、地元でなかなか勝てないことが上位浮上を阻む要因にもなっていた。

名古屋地区では中日主催ゲームのほとんどが地上波で放送される。開幕から中日戦のテレビ視聴率は好調をキープしているが、負け試合が多くなれば影響が出ることは必至。それだけに地元テレビ関係者の間からは「ビジターでも勝ってほしいですが、バンテリンで勝ってくれるとさらに地元も盛り上がります」という声が上がっていた。

過去9度、中日がリーグ優勝したシーズンは全てホームゲームで貯金を稼いでいる。「ホームで負けていてはお客さんが喜んでくれない。お客さんのためにもホームで勝たなければいけない」(球団幹部)。西武、ソフトバンクと交流戦のホームゲームでは2カードとも負け越した中日だが、7日からの本拠地での楽天戦では意地を見せることができるか――。

© 株式会社東京スポーツ新聞社