女子バッテリー、富山県高岡市の少年野球で活躍 全国大会懸け8日決戦

バッテリーを組む投手の山下さんと捕手の今方さん(左)=国吉義務教育学校グラウンド

 富山県高岡市の少年野球チーム「ビッグファイトボーイズ」で今春から、女子選手がバッテリーを組み活躍している。エースの山下美空さん(国吉義務教育学校6年)と捕手の今方翼さん(福岡小6年)で、県軟式野球連盟によると、県内の少年野球で女子のバッテリーは珍しいという。8日に全国大会出場を懸けた試合を控え、2人は張り切っている。

 ビッグファイトボーイズは小学2~6年生の25人が所属し、国吉義務教育学校と博労小学校を拠点に活動している。山下さんは保育園児の頃から、今方さんは小学2年生から、父親や野球に打ち込むきょうだいの影響で競技を始めた。それぞれ投手、捕手に起用した理由について殿村義隆監督(51)は「2人とも実力があり、相性がいいのでバッテリーに選んだ。小さい頃から野球をやっているので知識もある」と話す。

 山下さんは球速100キロ台で、主将としてもチームを引っ張る。今方さんは強肩を見込まれ、今春から本格的に捕手を任された。互いの長所について、山下さんは「球をしっかり受け止めてくれる」、今方さんは「要求通りに投げてくれるところ」と挙げる。

 チームは高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会高岡市予選で準優勝を果たし、14年ぶりに県大会に出場。準決勝で敗れたものの、8日には3位決定戦があり、勝てば全国大会に出場できる。山下さんと今方さんは「全国大会に行きたい」と意気込み、殿村監督は「富山の野球を盛り上げてほしい」と期待を寄せた。

練習に汗を流す山下さん(奥右)と今方さん(手前右)

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