果樹カメムシ類の多発懸念 県病害虫防除所が予察注意報

 愛媛県病害虫防除所は7日、かんきつやキウイフルーツ、柿などの果汁を吸って落果や品質低下を引き起こす果樹カメムシ類の多発が懸念されるとして、3月に続き県内全域に病害虫発生予察注意報を出した。今年は通常少ない春先から、西日本を中心に各地で大量発生が確認される異常事態となっている。

 防除所によると、カメムシは8月ごろにふ化して越冬。6、7月に産卵し、寿命で死ぬ。幼虫の餌となるヒノキの実が昨秋に豊作だったため、多くが成虫になり今春以降も活動が活発化しているという。防除所の2月の調査では越冬した数は県全体で平年の4倍、南予では6.8倍だった。

© 株式会社愛媛新聞社