松山・子規博がリニューアル 子規の生涯や功績に焦点、AR機能も活用

松山市立子規記念博物館が導入したAR機能を使って正岡子規や夏目漱石のキャラクターと写真が撮れるコーナー(同館提供)

 愛媛県松山市は7日、大規模改修を進めている市立子規記念博物館(同市道後公園)の常設展示を7月3日から公開すると発表した。展示のリニューアルは7年ぶりで、俳人正岡子規の生涯や功績により焦点が当たるよう内容を充実させた。タッチパネルや拡張現実(AR)機能を使った撮影コーナーを新設し、幅広い年代が楽しめる施設を目指す。

 2階展示室には、子規の家族や松山との関わりをまとめたコーナーを設置。子規の上京ルートなどをたどることができるタッチパネルなど映像展示4カ所、クイズコーナー8カ所もそれぞれ新設した。AR機能を生かした記念撮影コーナーでは、子規と夏目漱石が交流した愚陀仏庵の復元展示など4種類の背景で写真が撮れる。同館が所蔵する子規の直筆資料や、江戸時代後期の道後温泉を描いた絵図なども公開する。

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