鹿児島県垂水市二川で金色のオタマジャクシが見つかり、一部が地元の牛根小学校で飼育されている。県立博物館(鹿児島市)によると、何らかの異常で体の色素が少なく、内部の本来の色が透けて見えている状態と考えられる。
同校近くの介護施設非常勤職員大迫眞一さん(67)が2日、水をためられるよう畑に置いていた容器内で発見した。11匹おり体長はいずれも3、4センチ程度。このうち7匹を6日、児童の観察用に提供した。
県立博物館の上舞哲也学芸主事(52)によると、目や尾の特徴からニホンアマガエルとみられる。写真や動画で確認した中には、目や周囲の血管の赤色まで透けて見えるなど極端に色素が少ない「とりわけ珍しい個体」もいたという。
同校5年の森心咲さんは「同じ金色のカエルに育ってほしい」。大迫さんは「幸福を呼ぶ色と感じ、お裾分けしたかった。カエルになったらみんなで自然に返したい」と話した。