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バレーボールの最強国決定戦「ネーションズリーグ(VNL)」は男子予選ラウンド第2週の第3戦が西日本総合展示場(福岡・北九州市)で行なわれ、すでにパリ五輪の出場権を獲得している世界ランク4位の日本代表は、同1位のポーランド代表と激突。強豪相手に0-3(17-25、15-25、20-25)のストレート負けを喫し、福岡ラウンド初黒星。1次リーグの通算成績は5勝2敗となった。
この日は主将の石川祐希をはじめ、主力メンバーを温存した日本。第1セットから地力に勝るポーランドに力の差を見せつけられる格好となった。テレビのフラッシュインタビューに応じた大塚達宣は、「個人としては良かったが、チームとしてもっとプッシュできた展開だった。自分が引っ張ってやろうという気持ちはもちろんあったので、悔しい気持ちが強いですね」と試合を振り返った。
他の主力メンバーと同様スタメンを外れた大塚は、第2セットからの投入となった。圧巻の高さとパワーで第1セットを先取されていただけに、「ポーランド優勢の状況で、相手はラクだったと思う。それに対して、自分たちが雰囲気とか、そういう部分でプレッシャーをかけていかなければいけないと思った」となんとか流れを変えたい一心だった。「自分から率先してやっていこうという気持ちはありました」と話した通り、コートでは積極的に他の選手への声掛けやコミュニケーションを図る場面が見られた。
大塚はゲーム最多得点タイの10得点と奮闘をみせたが、最後までポーランドの盤石の攻守を崩せずストレート負け。世界1位の壁の高さを思い知らされた。
「相手の高さ、パワーという面では、日本は劣っているが、日本の強みであるレシーブ、ブロックディフェンスからの攻撃、そういうところをもっと精度を上げていく必要があるというのを今日のポーランド戦で感じました」
次戦は世界ランキングでひとつ下の5位スロベニアだ。「オリンピック出場権を持っていないチームなので、全力で出場権を取りに来ると思う。そこに対して、自分たちもそれ以上のエネルギーを出して跳ね返したい」と語った大塚。強い決意をもって、福岡ラウンド最終戦に挑む。
構成●THE DIGEST編集部