道に迷う70代女性を80代夫婦が保護 下野署が感謝状贈呈

感謝状を受け取った高杉さん夫妻

 【下野】下野署は6日、道に迷っていた70代女性を保護し「思いやり110番」を実践したとして上三川町上三川、無職高杉兼夫(たかすぎかねお)さん(85)と妻の千代子(ちよこ)さん(82)に感謝状を贈った。

 5月23日午後、散歩中だった2人は同所の県道で戸惑ったような様子で歩く女性を見かけ、「どこへ行くのですか」などと声をかけた。女性から家に帰る途中に道が分からなくなってしまったと聞き、同署に通報した上で警察官が到着するまで付き添った。

 同署で松本泰之(まつもとみつゆき)署長から感謝状を受け取った高杉さん夫妻は「いつもどこかで自分たちを助けてくれている方たちへお返しができた」と話した。松本署長は「夕方になると危険が増すので、機転を利かせて女性を助けていただき本当にありがたい」と述べた。

© 株式会社下野新聞社