鮮やかアジサイ浮かぶ「花手水」 佐野の唐澤山神社で今月末までの予定

アジサイが浮かぶ花手水で手を清める参拝客

 【佐野】富士町の唐澤山神社で、アジサイの花を浮かべて手水舎(てみずしゃ)を彩る「花手水」が1日から行われ、参拝客を楽しませている。

 気分が沈みがちな梅雨の時季に参拝を楽しんでもらおうと、6年前に始めた。アジサイは地域住民などから集められ「花手水のためにアジサイを育てている」という人もおり、地元に愛された行事となっている。

 新緑の中、天明鋳物製の水盤に紫や水色、ピンクなど鮮やかなアジサイ約50玉がぎっしりと浮かんでいる。涼しげな手水舎を流れる水と近くに飾られた風鈴の音色で、立ち寄った参拝客は五感も心も癒やされていた。

 小山市から訪れた会社員山田絵美(やまだえみ)さん(45)は「今年もすごくきれい。見るだけで目も心も洗われた」とゆらゆらと浮かぶアジサイにうっとりしていた。

 今年は新たに、手持ちできるアジサイのハートのブーケを設置した。佐野由希子(さのゆきこ)禰宜(ねぎ)は「写真撮影も楽しみながら、ぜひ癒やされに来てほしい」と話した。今月末まで行う予定。

アジサイが浮かぶ花手水で手を清める参拝客

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