2025年放送の大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢」題字に福井県出身の書家、主演は横浜流星さん

石川九楊さん
石川九楊さんが手がけた大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」の題字(NHK提供)

 NHKは6月7日、2025年放送の大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」の題字を発表した。福井県越前市出身で現代日本を代表する書家の石川九楊さん(東京都在住)が手がけた。

 題字の作品は、「べらぼう」の語源や「痴(し)れ者」「異界の人」など正負の意味合いを見定めて筆を走らせたという。副題が署名風の書体で添えられている。

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 石川さんは1945年、旧粟田部町生まれ。「筆蝕(ひっしょく)」という独自の概念に基づく創作で現代書を追求し、評論家としても知られる。2022年に越前市市民栄誉賞が贈られた。

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 「べらぼう」は江戸時代中期に多くの浮世絵師を見いだした版元、蔦屋重三郎の生涯が描かれる。横浜流星さん主演。

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