柴田理恵さん、母校の富山・八尾中を母と訪問 作詞の校歌聴きエール「自分の人生歩んで」

集合写真に収まる柴田理恵さんと母の須美子さん=富山市八尾中学校

 富山市八尾町出身の俳優、柴田理恵さんと母の須美子さんが7日、母校の同市八尾中学校を訪れた。柴田さんが作詞した校歌を全校生徒402人が合唱し、郷土芸能部の生徒がおわら踊りを披露した。柴田さんは爽やかな歌声に聴き入り、「自由自在に夢を描き、強い心を持って自分の人生を歩んでいってほしい」と後輩にエールを送った。

 2022年4月に富山市の八尾、杉原の両中学校が統合し、新しい八尾中学校が開校したのを機に、地元出身の柴田さんが校歌の作詞を担当し、シンガー・ソングライターの南こうせつさんが作曲した。歌詞には「水清き井田川」「おわらの調べ」といった八尾らしい言葉が盛り込まれている。母親に生徒の歌声を聴かせたいという柴田さんの願いを学校側がかなえた。

 生徒会長の麻畠知朗さん(3年)が「校歌の歌詞には八尾の特色や自分たちを励ましてくれる言葉が盛り込まれており、八尾中に欠かせない大切な宝物になった」とあいさつ。柴田さん親子が見守る中、全校生徒で校歌を合唱した。柴田さんは歌詞を口ずさみ、時折涙ぐんでいた。郷土芸能部の1、3年生19人はステージでおわら踊りを繰り広げた。

 同部の水口心遥(こはる)副部長(同)は「『踊り上手だったよ』と声をかけてもらいうれしかった」と笑顔を見せ、踊り手の本山蒼空(そら)さん(同)は「2人に気持ちが伝わるよう心を込めて歌った」と話した。

柴田さん親子(手前)の前で校歌を披露する生徒

© 株式会社北日本新聞社