大幅スタメン変更の日本、指揮官が「期待通り」と評価した選手は? 「甲斐は良い面見せたが…」【ネーションズリーグ】

ポーランド代表にストレート負けを喫した日本代表【写真:VNL提供】

買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会

バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会(西日本総合展示場)は7日、世界ランク4位の男子日本代表が同1位ポーランド代表と対戦。0-3(17-25、15-25、20-25)で今大会初のストレート負けを喫した。これで通算5勝2敗。この試合はメンバーを大きく入れ替えて臨んだが、フィリップ・ブラン監督は会見でこの日出場したメンバーの印象も語った。

日本は関田誠大と高橋健太郎に代えて、大宅真樹と大塚達宣の2人をメンバー登録。5日のドイツ戦後の会見でブラン監督が「チャンスを与える」と明言していた宮浦健人、深津旭弘、甲斐優斗の3選手に加え、山内晶大、エバデダン・ラリー、富田将馬、小川智大のスタメンで世界1位ポーランドに挑んだ。

石川、高橋藍の主力2人は疲労を考慮して温存。宮浦と途中出場の大塚がチーム最多の10得点、チーム最年少20歳の甲斐はサービスエースを記録するなど6得点だった。結果的には約1時間20分でストレート負け。ポーランドの高さ、力強さに屈した。

ブラン監督は会見で「リオラウンドで良いパフォーマンスを出したメンバーでポーランドに挑もうと考えた」と説明。パリ五輪に向けた代表選考の面もある大会だが、この日コートに立った選手の評価についても口にした。

「大塚、甲斐らが高いブロックにどういう攻撃をするか見たかった。甲斐は良い面を見せたが、継続性、安定感に欠けていた。今後ブロック、サーブ、スパイク、彼の長所をいかにいい状態で出してあげるかが課題。富田は期待通りのパスの面で貢献してくれたし、大塚は期待通り新たなエネルギーを分け与えてくれたと考えている」

関田が欠場し、セッターは深津と大宅の2人が出場。指揮官は「深津はパスがいい時は、ある程度クイック等を織り交ぜて、効率的な攻撃を組み立てていた」と評価しつつも「パスが乱れた時にオポジットの宮浦とのコンビネーションに難があった。トスが合わず、相手のブロックが間に合ってしまう状況があった」と話した。

大宅のプレーについては「直前に参加したこともあり、コンビネーションの面で難があった。高さ、タイミング。難しいところはあったと思う。ただ、入ってきたときには彼なりにしっかりチームに貢献してくれたと思う」と表現した。

明日8日の世界ランク5位スロベニア戦については、関田と高橋健太郎がメンバーに復帰する予定。関田の状態については「(痛めた)下腿の状態はだいぶ良くなっている」とした。大宅がスロベニア戦では登録から外れる予定。また富田に代わって大塚が予定通りメンバー入りするという。

THE ANSWER編集部

© 株式会社Creative2