予想外の“ダブルリベロ”実現に会場騒然 山本智大&小川智大の会話「全部拾ってやろうぜって…」【ネーションズリーグ】

小川智大(13番)と山本智大(20番)が同時にコートに立った【写真:VNL提供】

買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会

バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会(西日本総合展示場)は7日、世界ランク4位の男子日本代表が同1位ポーランド代表と対戦。0-3(17-25、15-25、20-25)で今大会初のストレート負けを喫した。会場が騒然となったのは“ダブルリベロ”が実現した第2セット。リベロで先発していた小川智大と、途中出場の山本智大が同時にコートに立った。山本は「新鮮な感じがしました」と試合後の取材に明かしている。

7874人が集まった会場がざわめいた。第2セット終盤だ。この日、リベロの黒ではなく、赤のユニホームを着ていた山本がコートへ。小川と同時出場が実現した。主将の石川祐希が黒のリベロユニホームを着用していたことで試合前から話題になっていた。

「今日の朝、石川の体を休めたいということで普通のユニホームを着て、ディフェンスを固めてくれと監督から(話が)あったので準備はしていました」

小川と山本はともに世界に実力を誇れるリベロ。しかし、4日のイラン戦後にフィリップ・ブラン監督は「(小川と山本のうち)1人しか連れていけない」とパリ五輪の代表メンバーについて説明していた。通常の国際大会はベンチ入り14人だが、五輪は2人少ない12人になる。

“ダブルリベロ”が実現した時の騒然とした雰囲気について、山本は「聞こえました。ああ、沸いてるな~って」と表現した。代表争いを繰り広げる2人は互いにリスペクトする間柄。試合前には小川と「全部拾ってやろうぜっていう感じの話はしていました」と明かした。

「リベロじゃないんで嬉しい気持ちは少ないけど、新鮮な感じがしました」と笑ったが、ポーランド相手にメンバーを大きく入れ替えた日本は完敗。「パリ五輪でも絶対に敵になってくる相手だと改めて感じた」と気を引き締めていた。

THE ANSWER編集部

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