構成と衝撃的な内容が話題の時代劇「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」、W主演のフー・イーシュエンにインタビュー

センセーショナルな内容に話題騒然の中国ドラマ「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」がU-NEXTで独占先行配信されており、レンタルDVD Vol.1~13もリリース中だ。

「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」は、「ロマンスは夏色~恋愛の再発見!~」などラブコメ作品で活躍してきたウー・チェン(呉倩)と「太陽と月の秘密~離人心上~」のフー・イーシュエン(胡意旋)の豪華W主演。

ウー・チェンは、亡き親友・藺如蘭(りんじょらん)のために長年の復讐計画を遂行していく孟宛(もうえん)役で、これまでのイメージを覆す成熟した演技を披露した。

フー・イーシュエンは、世を去ってもその遺志が人々に受け継がれていくもう1人の勇敢なヒロイン・藺如蘭を演じ、持ち前のキュートさはもちろん、殻を打ち破る迫真の熱演が視聴者を魅了した。

また、元祖時代劇美男として人気の高い「古剣奇譚~久遠の愛~」のチャオ・ジェンユー(喬振宇)が、上品な顔の下に強欲さを隠し、悪徳の限りを尽くす刺繍の師匠に挑戦するなど、演技派俳優がドラマを大いに盛り上げた。

微博(ウェイボー)ドラマ影響力ランキング1位やテンセント・ビデオ(騰訊視頻)時代劇ドラマランキング6日間連続1位を記録するなどさまざまな高評価を得た、正義のために戦う不屈の人々の熱い絆と信念に心震える痛快復讐時代劇。事件と裁判の行方を描く7年前のストーリーと、ヒロインが復讐を始める現在のストーリーが1話ずつ交互に描かれていくユニークかつスリリングな構成も魅力の一つだ。

本作の配信&DVDレンタルリリースを記念して、藺如蘭役を演じた、もう1人の主演フー・イーシュエンのインタビューが到着した。演じたキャラクターや役作り、共演したウー・チェン、チャオ・ジェンユーについても明かし、日本のファンに見どころを紹介した。

■「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」への出演を決めた理由は?

マネージャーが送ってくれた第5話までの脚本を読んで、藺如蘭の持つ勇敢さと強靭さに強く引きつけられたからです。その時、強烈に彼女を演じてみたいという気持ちになりました。

■最初に脚本を読んでどう思い、どこに魅力を感じましたか?

独りで困難に立ち向かう藺如蘭の勇気に感服すると同時に、彼女が経験した出来事に心が痛みました。あの時代にか弱い女子が勇敢に立ち上がって正義を求め、そのために命をも投げ出す──そんな脚本を読んで、私も多くの人と同様に(加害者である)呉廉(ごれん)に刀を突き立てたい気持ちになりました。また、本作が上闋・下闋(古代の詩歌において二段に分かれた1首の詞の前段を上闋、下段を下闋と呼ぶ)で構成されているのが新鮮で大胆だと感じました。7年前(上闋)と7年後の現在(下闋)を交互に描く、つらい過去のエピソードと爽快な復讐のエピソードが1話ごとに出てくる構成です。

■藺如蘭は呉廉にだまされて傷つけられ、彼を訴えることを選びます。そんな彼女をどのような人物だと考えますか?

その名の通り彼女は「蘭の如き」女性です。強く屈することがなく、たおやかに見えて内側は強く、温室育ちでも気概を秘めた花です。彼女は勇敢に立ち上がって不公正に立ち向かう孤高の勇者です。どんな苦境に置かれても、挫折や不条理に遭遇しても、あざけられても虐げられても、人生の最後の一瞬まで決して諦めない人です。彼女の根底には明るい希望があるのだと思います。

■藺如蘭はストーリーをけん引していく重要なキャラクターで、視聴者から大きな同情と共感を引き出します。役作りの上で特に意識したこと、工夫したことはありますか?

彼女の気持ちになりきるために、まず彼女が遭遇する事柄を一通り頭の中で体験してみて、同じ気持ちを共有し、同じ痛みを感じました。また、死に至るエピソードを演じる時には彼女の苦難を伝えるよりも美しさを見てもらいたいと考え、人々との別れのシーンは煙雨繍楼に入ったばかりの無邪気な娘だった頃の姿を表現しました。

■藺如蘭と孟宛の物語は視聴者の心を温め勇気づけてくれます。2人の関係をどう思いますか?

2人はお互いを守り救済する関係だと思います。当初、孟宛は意気消沈して自殺を考えていましたが、藺如蘭が栗のお菓子を持って現れます。その善意が一筋の光となって孟宛を暗闇の苦しみの世界から救い出すのです。そして、孟宛も彼女なりのやり方で藺如蘭を守り、藺如蘭が身の危険も顧みず正義を求める道を選ぶと一貫して彼女を支え、藺如蘭が無念の死を遂げた後、7年蟄居してその仇を討ちます。このように片や耐え忍ぶタイプ、片や前向きなタイプの2人が見せる友情は私の心にすごく響きました。

■孟宛役のウー・チェンさんと共演した感想は?素顔はどんな人ですか?

チェンチェンは非常にプロ意識が高いです。撮影中に彼女が熱を出したことがあったのですが、毎日ひどいせきをして喉もかれてしまっていたのに、現場に来て撮影に入ると普段と変わらず全く手を抜くことなく演技に取り組んでいました。その強さ、プロフェッショナルなところはまさに孟宛そのものでした。

■呉廉は悪の限りを尽くす悪役で、時代劇美男のチャオ・ジェンユーさんがこの役を演じたことは視聴者を驚かせました。共演してみていかがでしたか?

劇中ではお互いに一触即発の関係でしたから、最初はチャオ先生の前で少し怖気づいてしまうところがありましたが、だんだんと打ち解けることができて、演技について多くのことを学ぶことができました。カメラの外のチャオ先生はかわいいんですよ。現場で出番待ちをしている間に彼の写真をいっぱい撮りましたが、悪ノリしていろんなポーズをお願いして撮った結果、皆さんには公開できないNG写真ばかりになってしまいました(笑)。

■孟宛は9人の義人をつなげる中心的存在となって復讐へと向かいます。これらの義人の中で、自分が演じた役以外で印象深いキャラクターは?理由もお聞かせください。

まず一番は孟宛ですね。無念の死を遂げた親友のために7年蟄居して臥薪嘗胆の復讐を実行し、苦心の策謀の末に呉廉を倒します。もし藺如蘭がこの瞬間に立ち会えたなら、間違いなく孟宛を抱きしめて「何年もの間お疲れさま」と声をかけたと思います。また、李春風(りしゅんふう)と田小玲(でんしょうれい)のカップルも私にとっては忘れられないキャラクターですね。このドラマで唯一甘い恋をする2人ですが、呉廉の卑劣な行いによって引き裂かれ死別することになり、本当に残念で悲しい気持ちになりました。

■視聴者に見逃さないでほしい藺如蘭の名場面は?

役所で身体検査をされて捕快たちから辱めを受けるシーンです。このシーンの撮影時は零下の気温で着ている衣装も薄く、午後からカメラを回して8時間もかかりました。切実に役に入り込んでいたので撮影が終わって帰宅した後も、藺如蘭をかわいそうに思う気持ちと自分は彼女ではないという事実に安堵感を感じる気持ちがないまぜになって、元の自分に戻るのに時間がかかりました。私は自分の心が動いてこそ視聴者の心を動かすことができると思っています。皆さんもこのシーンを見たらきっと同じように彼女の痛みと苦しみを感じると思います。

■他の時代劇と比べてどんな特色や見どころがありますか?

上闋・下闋という構成で7年前と7年後の現在を交互に語っていく展開で、毎話のエンディングが次のエピソードの導入となって全話が一つにつながっていきます。そんな二つのストーリーラインを組み合わせたスタイルがとても新しいと思います。

■撮影中に最もチャレンジングだったことは何ですか?

あえて挙げるとするなら、藺如蘭が復讐の引き金になる存在だということです。その他の義人は彼女と多かれ少なかれ関係のある人物で、私の演技に説得力がなければ彼らが藺如蘭のために復讐に立ち上がるという展開に視聴者が納得しないだろうというプレッシャーがありました。

■撮影中に思いがけない経験やうれしいサプライズはありましたか?

第25話はもし悪い呉廉が存在しなかったらそれぞれのキャラクターはどんな生活を送っていたのかという平行世界を描いたアナザーストーリーとなっています。これも本編と共に撮影したので、同じようなシーンを全く異なる気持ちに切り替えて演じる特別な経験となりました。

■本作が視聴者から評価され、豆瓣のユーザー評価で8.0の高得点を獲得したことについて、どう感じていらっしゃいますか?

視聴者の皆さんからの評価にとても感謝しています。この成績は撮影チームのスタッフ1人1人の努力の賜物でもあります。まだ見ていない方にはぜひ見ていただきたいですし、さらに多くの方に見ていただく価値のある作品だと思っています。

■撮影現場で自らカメラを手に写真を撮っていたとのことですが、写真撮影に興味があるのでしょうか?他にも撮影現場での面白いエピソードがあれば教えてください。

普段から写真を撮るのが好きなんです。現場でも空き時間に周りの人をよく撮影しています。特に李春風と田小玲が灯籠と一緒に写る2ショット写真は、あの美しい情景をとどめておきたいと思って撮りました。

■最後に、日本のファンと視聴者にメッセージをお願いします。

日本のファンと視聴者の皆さん、私の新作ドラマ「花の告発~煙雨に仇討つ九義人~」を応援していただけたらうれしいです。これは女性の復讐劇を描いたサスペンス時代劇です。この作品から皆さんが力強いパワーと不公正なことに対して「NO」と言える勇気をもらい、法律という武器を使って自分を守れるようになることを願っています。(編集/藤井)

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