唐津のイノシシから豚熱 県内の防護柵確認へ 長崎県が対策会議

豚熱防疫対策会議で養豚関係者らにあいさつする渋谷部長(中央)=県庁

 長崎県は7日、佐賀県唐津市で捕獲された野生イノシシ2頭の豚熱(CSF)感染が確認されたことを受け、県内の養豚関係者を集めて緊急の防疫対策会議を開いた。
 畜産や行政の関係者ら約40人が出席。県農林部の渋谷隆秀部長はあいさつで「農家への防疫対策の指導や消毒の徹底をお願いする」と要請した。
 今後の対応として、県は10日から養豚場の防護柵の設置状況を現地で確認する。野生イノシシに対する経口ワクチンの散布実施県に本県が指定された場合、ワクチン散布を始めると説明した。
 県内の養豚農家は全65戸で約20万頭を飼育している。県は佐賀県での感染を確認した6日に各養豚場に聞き取りを実施。「全戸で豚熱を疑う異常はなかった」とした。
 本県など九州7県は国の豚熱ワクチン接種推奨地域に指定されていて、全ての農家で1回目の接種を終えている。

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