松山英樹も悩ませる“泥問題” 前年覇者ホブランの解決法はナックルボール?

大会連覇へ好位置につけるビクトル・ホブラン(Michael Reaves/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 2日目(7日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7569yd(パー72)

今週、松山英樹がフェアウェイに止まったボールを打つ前にいろんな方向からのぞき込むシーンが目立つ。開幕前に降った雨の影響でコースコンディションがウェットになり、泥が付着している可能性があるためだ。

初日5番(パー5)では、フェアウェイからドライビングアイアンを握ったセカンドが右奥のラフへ突き刺さるように曲がっていった。ボールの左側に泥がついていたとみられる。この日の5番、さらに7番といったパー5で2オンを狙うショットでも入念にボールの状況をチェックしていた。

もちろん、松山だけではない。前年覇者のビクトル・ホブラン(ノルウェー)は、やはり5番のティショットでフェアウェイを捉えたが、「ボールが泥んこになっていた」という。左サイドの池だけは避けるように3Iで“保険”をかけて右サイドに打ち、3オン2パットのパーだった。

首位に浮上した世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーが「泥がつかない方法があるなら、そうしたいよ」とこぼした一方、ホブランは対処法のヒントは得た様子。「ティショットで高く打てば打つほど、スピンをかければかけるほど、フェアウェイに落ちた時に泥がついてしまうんだ。低く打てば、フェアウェイに落ちた時には泥がつくかもしれないけど、その後転がってくれるうちに(地面との摩擦で)泥はほとんどなくなってくれるはず。(スピンのかからない)ナックルボールを打った時には、泥がついていないことが何度かあったよ」とうなずく。

アンラッキーもありながら、連日の「69」で通算6アンダー2位タイに浮上。シェフラーと3打差につけ、1999年から3連覇したタイガー・ウッズ以来の大会連覇を狙える位置だ。(オハイオ州ダブリン/亀山泰宏)

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