高卒で渡独→パリ五輪出場を目ざすチェイス・アンリの現在地「トップチームで結構練習できて、いっぱい怒られて」「自分が一番下手くそ」

パリ五輪出場を目指すチェイス・アンリが、シュツットガルトでの日々を語った。

今年3月に20歳の誕生日を迎えた大型DFは、尚志高からJリーグを経由せずにシュツットガルトに加入。まずはセカンドチームで経験を積んでおり、伊藤洋輝らを擁して、今季ブンデスリーガ2位に入ったトップチームでの出場経験はない。

ただ、すでに練習は参加し、ベンチ入りも経験。デビューが待たれるなか、チェイスはU-23日本代表の一員として、アメリカ遠征中にJFATVの『Team Cam』内でインタビューに対応。初めに、昨年10月に同じ地で行なった親善試合を振り返り、リベンジを誓った。

「あの試合は久しぶりに代表に行った時で、自分の横パスで失点してしまいました。この遠征で2試合アメリカとできるので、そこでリベンジできたらなと思います」

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そのうえで、自身の立ち位置に言及。荒波に揉まれ続けるなかで、精神面での確かな成長を実感しているようだ。

「海外でやって、最初の1年は試合にあまり出られず、1人でいっぱい練習したり、先輩にサッカーの色んなことを聞いたり、苦しい時期でしたが、その後にトップチームで結構練習できて、いっぱい怒られて。そのおかげで今の自分があるし、メンタルの部分とかは本当に良くなったと思います。あとは自分が一番下手くそってことで、どんどん学んで、質問をいっぱいして、楽しくやることです」

パリ五輪の招集メンバーは18人のみ。狭き門を突破するためには、最後のアピールの場となる今回の遠征で、自らが持つ力を全て出し切るほかない。

「最後の遠征に呼ばれて本当に嬉しいです。今までシュツットガルトのトップチームでやってきたことをこの合宿で全部出したいです。(オリンピックは)特別な大会なので、本当に行きたいです。結果は後からついてくるので、とりあえずこの合宿に集中して、全部出し切って、後は自然に任せます」

未完の大器は日本からドイツへの道を切り拓いた時のように、フランス行きの切符を掴めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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