まさかのイングランド代表選外でEURO自宅観戦…実力者が揃って“devastated”。前マンU主将は重みを強調「僕にとって全て」

イングランドサッカー協会は6月6日、ドイツで開催されるEURO2024に臨むイングランド代表のメンバー26人を発表。予備メンバー33人から、ジェームズ・トラフォード、ハリー・マグワイア、ジャラッド・ブランスウェイト、ジャレル・クアンサー、カーティス・ジョーンズ、ジェームズ・マディソン、ジャック・グリーリッシュの7人が外れた。

この結果を受け、トッテナムの10番マディソンがXを更新。「打ちのめされた、という言葉では足りない」と失望感を露わにした。

「よく練習し、ハードワークしてきた。でも正直、シーズン後半に怪我から復帰したスパーズでの僕のフォームは、おそらく僕が設定したレベルには達しておらず、それでガレス(・サウスゲイト監督)が決断を下した。

それでも26人のメンバーの中に、自分の居場所があると思っていたんだけどね。何か違うものをもたらせるし、EUROの予選全体で主力だったからだ。ただ、監督の判断だし、それを尊重しなければならない。僕は必ず戻ってくる」

【画像】イングランド代表のEURO登録メンバー26人
懸けていた想いが強い分、悔しさは相当だ。それでも、マディソンはしっかりと気持ちを切り替え、フットボールの母国を代表して戦う仲間たちへ、熱いエールを送った。

「ドイツでの成功を祈っている。信じられないようなグループで、文字通り親友と呼べるような選手たちだ。フットボールが故郷に戻ってくるよう、心から願っている」

また、今季はマンチェスター・ユナイテッドの主将の座を失ったうえ、マディソン同様に怪我に悩まされたマグワイアもXで心境を告白。同じく「devastated(打ちのめされた)」という単語を冒頭で用い、率直な想いを明かした。

「この夏にEUROでイングランド代表としてプレーするメンバーに選ばれず、打ちのめされている。ベストを尽くしたが、ふくらはぎの怪我を克服できなかった。もしかしたら、出場するために自分を追い込みすぎたのかもしれない。シンプルに、本当にがっかりしている。

イングランド代表は最高の栄誉だ。僕にとって全てを意味する。選手としてチームを助けられなくても、ファンとしてサポートするつもりだ。頑張って優勝してくれ。次は、マンチェスター・ユナイテッドのメディカルチームのもとに戻り、来シーズンに備えるよ」

なお、ガレスゲイト監督は記者会見で、ふくらはぎに負傷を抱えていたマグワイアについて、「多少回復したが、状況は複雑だ。(選んだとしても)グループステージに出場させられなかっただろう」と説明。さらに、グリーリッシュとマディソンに関しては、「もちろん全員が『自分が選ばれるべきだ』と思うだろうし、それがトップ選手である理由だ」と前置きしたうえで、こう述べている。

「彼らには自信と心構えがあるが、実際、今シーズンを通してリーグで非常に良いプレーをしてきた選手たちがいる。特にここ6か月ほどは、他の選手たちの方が良いシーズンだったと感じただけだ」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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