町屋活用、地域盛り上げ 富山・八尾の西町・東町、作品展示やマルシェ

クリエーターの個性あふれる作品が展示されている会場=八尾毛利館

 富山市八尾町中心部の町屋を活用したイベント「つなぐ-やつお」が8日、同市八尾町の西町と東町で開かれた。県内外のクリエーターが手がけた個性あふれる作品展示や、飲食や雑貨などの多彩なブースが並ぶマルシェがあり、訪れた人が風情ある町並みの散策を楽しんだ。9日まで。

 普段は開放されていない町屋を活用して地域を盛り上げようと、地元商店や関係者でつくる実行委員会(木村宏委員長)が初めて企画。東町と西町を結ぶ「横町」周辺を会場とした。

 東町にある土蔵造りの旧家「八尾毛利館」では、クリエーター9人の布小物やデザイン画などが展示販売され、来場者がじっくりと見て回った。

 西町公民館と民泊施設「いしがき亭」(西町)、福鶴酒造(東町)の3会場には手作りのアクセサリーや焼き菓子を販売する約30のブースが並んだ。

 マルシェに合わせ、チェックポイントを回って得点を競う「ロゲイニング」や音楽コンサートなども行われ、にぎわった。木村実行委員長は「住民や来場者に喜んでもらえるよう工夫し、今後も継続して開きたい」と話した。

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