F1チームのRBはカナダGP予選の直前となる日本時間６月９日、角田裕毅と１年の延長契約を結び、2025年も同チームからF1に参戦することを発表した。
角田は今季好調な滑り出しを見せており、下位５チームとされており、やや非力なRBのマシンで上位チームアストンマーティンの１人、ランス・ストロールを上回る総合ポイント19点、ドライバーズランキング10位につけていることに加え、チームメイトのダニエル・リカルドより14点も多くポイントを獲得し圧倒するなど、入賞の常連選手として活躍を続けていた。
発表の中で角田は、「Visa Cash App RBに残れることをとても嬉しく思う。今年の初めに自分の将来が決まったのは良い気分だ」と語り、「僕のキャリアにおいて非常に重要な役割を果たしてくれたレッドブルとホンダのみんなに感謝したいし、これからもそうし続けていくつもりだ」と感謝を綴った。
また、「チームには大きな開発プロジェクトが控えており、その一員になれることを嬉しく思う。みんなが僕の努力に感謝してくれて、チームが僕がグリッドのさらに上に進むことができると信じていることを知るのは素晴らしいこと。今シーズン、僕たちはすでに明確な進歩を遂げており、それが僕に常にベストを尽くすモチベーションになっているし、それがVCARBでやり続けることだ」
「今のところは、今シーズンの残りのレースに集中して、できるだけ多くのポイントを持ち帰り、常にチームとともに成長し、来年はさらに良い結果を出すための土台を築くことを目標にしています！」と意気込みを述べた。
RBチーム代表のローラン・メキース氏は、「ファエンツァに戻る前から、F1でのユウキの進歩を興味深く見てきたし、それは毎年印象的だった。今年の彼のステップアップは驚異的で、レースごとに私たち全員を驚かせ続けている」と角田のドライバーとしての進化について言及。
また、「彼の天性のスピードに疑いの余地はなく、今はより成熟したアプローチが加わっている。この組み合わせにより、彼は非常に速く、安定したパフォーマーであり、素晴らしいチームプレーヤーになった。我々は彼が我々に何を求めているのかをよく理解し続けており、その逆もまた然りだ。だから我々は、ユウキをドライバーとして、そしてVisa Cash App RBとして、共に前進している。私たちは同じ野心を共有しているので、一緒に旅を続ける理由はいくつかあります。彼にはまだまだ与えるべきものがたくさんある！」と力強く語っており、この契約延長によって角田個人とチームのさらなる成長に大きな期待感を抱いているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
