大谷翔平は3試合ぶりの適時打! ヤ軍ジャッジが意地のHR2発も、T・ヘルナンデスが満塁弾含む6打点の大爆発でドジャースが11得点で完勝!

現地6月8日、ロサンゼルス・ドジャースはア・リーグ東地区首位を快走するニューヨーク・ヤンキースと敵地で対戦し、11対3で完勝。連勝を3に伸ばした。「2番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は12打席ぶりの安打となる勝ち越し左前適時打を放つなど、4打数1安打1打点で打率は.311となっている。

前日は山本由伸が先発して7回2安打7奪三振無失点に抑える好投で、1点を争う緊迫した試合を延長戦の末に競り勝ったドジャース。この試合は序盤から早くも動いた。

2回表にテオスカー・ヘルナンデスの14号ソロ本塁打で、ドジャースがまず先制。しかしその裏、ヤンキースが連打で無死一、三塁の好機を作り同点に追い付く。だが直後の3回表、ドジャースも四球とヒットで1死一、三塁と勝ち越しの場面で打席には大谷。相手左腕ネストル・コルテスの前に第1打席は空振り三振に喫したが、カウント1-2から2球連続ファウルで粘った後、外角95.1マイル(153キロ)の速球をレフト前に弾き返すタイムリーヒット。15号2ランを放って以来、3試合ぶりの打点をマークした。

ところがその裏、22年ア・リーグMVPのアーロン・ジャッジが弾丸ライナーで左翼スタンド最前列に突き刺す、22号ソロアーチでヤンキースが再び同点。当時ロサンゼルス・エンジェルスの大谷と熾烈なMVP争いを繰り広げたスーパースターの一発で試合を振り出しに戻す。
2対2で迎えた5回、ドジャースはキケ・ヘルナンデスの4号ソロで再度勝ち越し。6回に先頭で登場した大谷は三飛に倒れたが、後続が連打で続きドジャースが1点を加点。リードを2点に広げた。

ドジャースは8回、1番のムーキー・ベッツが四球を選び無死一塁。この回から登板した3番手トミー・ケンリーと対峙した大谷は高めの速球に詰まり二ゴロかと思われたが、相手が捕球し損ないエラーで出塁した。そのあと1死満塁までチャンスを広げると、5番テオスカー・ヘルナンデスが左中間へグランドスラム。この日2本目となるホームランが飛び出し、6打点の大暴れで勝負を決定付けた。

大谷は9回表2死一塁で5度目の打席が巡ってきたが、勝負を避けられるような攻め方で四球。次打者のフレディ・フリーマンがダメ押しとなる2点適時二塁打、さらにもう1点を追加してヤンキースを突き放す。

その裏、ヤンキースはジャッジがホームランキングを独走する意地の23号ソロ本塁打を右翼スタンドに放り込むが、焼け石に水。全米で生中継されるほど注目度が高い名門球団同士のカード2連目は、両軍合わせて5本のアーチが舞い上がり、終盤はドジャースのワンサイドゲームで終えた。

構成●THE DIGEST編集部

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