「もっとボールを出してくれと」日本代表デビューの鈴木唯人、競争熾烈な2列目で生き残るために臆せず“要求”。「自分がどういう選手かを分からせる」

6月11日にエディオンピースウイング広島でシリアと北中米ワールドカップ・アジア2次予選(第6節)を戦う日本代表は、広島県内で調整を行なっている。

5-0で大勝した6日のミャンマー戦で後半頭から堂安律に変わって2シャドーの一角に入り、代表デビューを飾った鈴木唯人(ブレンビー)は8日の練習後に取材に応じ、試合後に他の選手と積極的にコミュニケーションを取ったと明かした。

「いろんな選手と話しましたけど、自分はボールを引き出して、ボールを触ってナンボな選手なんで、もっとボールを出してくれと」

22歳のアタッカーは、「自分自身はミスが多かった。いい時もあれば悪い時もあるので、そこはあまり気にしてないですし、また次に向けて、いいコミュニケーションとりながらできればいいかなと思っています」と意気込んだ。

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海外組を含めたフル代表では初招集となったなか、「基本的に全ての選手と馴染めていると思いますし、そこが今回一番大事だと思っていた」という鈴木は、こう続けている。

「いろいろな選手とコミュニケーションとって自分がどういう選手かを分からせることもそう。ただ単に自分が試合中に要求して出せ出せと言っても、どうやって引き出すとかどういうふうに自分のところに持ってくるとか、細かい戦術というか立ち位置のところで自分が見えているのかとか、細かいところまでいろんな選手と話しました」

受け答えからも、デンマークで結果を残した自信が感じられる。A代表でも、臆することなく、競争の激しい2列目で生き残っていく覚悟だ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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