【パリ五輪】W杯王者ドイツが候補メンバー16人を発表!五輪本番8日前には日本代表と異例のテストマッチも<DUNKSHOOT>

6月上旬、今夏のパリオリンピックで日本と同組のグループBに属するドイツ代表が、候補メンバー16人を発表した。

リストには昨年のワールドカップを制した12人の優勝メンバー全員が含まれている。主将のデニス・シュルーダー(ブルックリン・ネッツ)、フランツとモリッツのヴァグナー兄弟(ともにオーランド・マジック)、ダニエル・タイス(ロサンゼルス・クリッパーズ)らNBA勢を筆頭に、オリンピア・ミラノのマオド・ローとヨハネス・フォークトマン、バイエルン・ミュンヘンのイザック・ボンガとアンドレアス・オブストなど、欧州で活躍中のメンバーも健在だ。
2021年にドイツ代表ヘッドコーチに招聘されたカナダ人指揮官のゴードン・ハーバートは、着任時に「3年計画」を公言し、今回のパリ五輪に照準を合わせて熟成を進めてきた。

2022年のユーロバスケット(欧州選手権)で銅メダル、23年のワールドカップで優勝と順調に成果を挙げている彼らが、オリンピックという特別な舞台でどんなチームに仕上げてくるのかは注目したいところだ。

6月下旬からトレーニングキャンプを始動するドイツ代表は、五輪のグループ最終戦で対戦するフランスと、7月6日と8日に2度のテストマッチを予定している。

さらに五輪本番8日前の7月19日には、最終調整として地元ベルリンのウーバー・アリーナで日本とも対戦予定。ドイツと日本は27日のパリ五輪初戦で激突するため、テストマッチとしては異例のカードだが、日本としてはW杯初戦(63-81で敗戦)以来の直接対決で、現世界王者の実力を一足先に体感できる絶好の機会となる。

決戦まであと1か月半、各国の動向にも注目だ。

文●小川由紀子

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