「ドローで帰ってくるな」町田、黒田剛監督がハーフタイムに選手へ喝。後半に好セーブ連発のGK福井光輝が明かす

FC町田ゼルビアは6月9日、ルヴァンカップのプレーオフラウンド第2戦でセレッソ大阪とホームで対戦し、2-2のドロー。3-1で勝利した敵地での第1戦との合計スコア5-3で、プライムラウンド進出を決めた。

この試合、相手に押し込まれる展開のなか、素早い反応で何度もシュートをストップし、存在感を示していたのがGK福井光輝だ。

町田はセットプレーから、5分にナ・サンホ、21分に昌子源がネットを揺らし、2点を先取。しかし、福井が「2点が入って、町田らしいスタートを切れた。でもそこで僕たちも少し落ち着いちゃったので反省です」と言うように、選手たちに気の緩みが生まれ、その後、2失点して前半のうちに同点に追いつかれた。

「守備的に回る時間が多かったですけど、守備でもアグレッシブに自分たちからアクションをしていければ、最初の1点も防げたと思いますし、不運でしたけど、そこは反省点ですね」(福井)

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ハーフタイムのロッカールームでは、黒田剛監督から選手に厳しい口調で檄が飛んだ。福井が明かす。

「もっと気を引き締めろという喝を入れられて、(後半は)ドローで帰ってくるなと言われた。これからJ1で常勝軍団になるには、こういうところで、2失点しているわけにはいかないと。リーグでも一緒の展開だったら、たぶん飲み込まれていると。それで喝が入りました。僕たち自身ももっとやらなきゃいけないと思いました」

指揮官からの“喝”が起因となってか、福井は後半、好セーブを連発。再三にわたってチームをピンチから救い、準々決勝進出に大きく貢献した。

頼もしいプレーを見せた28歳のGKは、「ここまできたらタイトルを狙いたいですし、狙える位置にいるので、やっていきたい」とさらなる高みを目ざす覚悟だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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