「結果にこだわって」セレッソFW北野颯太はルヴァン杯敗退の悔しさを糧に、さらなる飛躍を誓う

[ルヴァン杯POラウンド第2戦]町田 2-2 C大阪/6月9日/町田GIONスタジアム

「結果を残せなかったのはすごい悔しい」

そう語ったのは、セレッソ大阪のFW北野颯太である。

C大阪U-18に所属していた2022年シーズンに、高校生ながらプロ契約を勝ち取り、同年のルヴァンカップではニューヒーロー賞を獲得。その翌年にはU-20日本代表で10番を背負い、チームの主軸としてU-20ワールドカップを戦った。

将来を期待されるひとりだが、昨年10月に右膝を負傷して離脱した影響も少なからずあるのだろう。プロ3年目の今季、リーグ戦はここまで4試合・1得点、ルヴァンカップは3試合・0得点と目立った活躍を見せられていない。

4試合ぶりの公式戦の出場となったFC町田ゼルビアとのルヴァンカッププレーオフラウンド第2戦では、2-2で迎えた64分に投入された。C大阪はホームでの第1戦を1-3で落とし、トータルスコアで逆転するにはあと3点が必要だったなか、北野はFWレオ・セアラと縦に並ぶトップ下のようなポジションに入るも、相手ゴールを脅かすシュートを打てず。チームも2戦合計3-5でプレーオフラウンド敗退となった。

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試合後、北野はルヴァンカップの敗退を次のように振り返った。

「僕が(プロ)1年目の時に決勝まで連れていってもらって、去年はリベンジしたいって思っていたなかで結果が出ずに終わって、今年こそっていう気持ちで臨んで。自分自身もなかなか出場機会に恵まれないなかで、すごい悔しい形で終わってしまった」

自身のプレーに関しては「良い位置でボールを引き出すのはできた」一方で、「最後の質だったり、何かひとつ相手をいなすようなプレーだったり、もっともっと怖いプレーをしないといけない」と反省を口にする。

そして最後に、19歳のFWはこう意気込んだ。

「次は天皇杯があります。総力戦になるし、僕たち若い選手だったり、なかなかリーグ戦に出られていない選手たちがアピールする場でもあると思うので、そういう意味でもチームを底上げしないといけない。僕自身は結果にこだわってやっていきたいし、もちろんリーグ戦もまだまだ上位に食い込める位置にいるので、残りふたつのタイトルを獲りにいきたい」

その言葉どおり、北野は目に見える結果を残し、チームの勝利に貢献できるか。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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