デジタル技術駆使「動くゴッホ展」6月28日に福井市で開幕 夏休み中も開催の新感覚イベント

デジタルファインアート展「親愛なる友 フィンセント 動くゴッホ展」のチラシ

ポスト印象派を代表する画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)の絵画が動き出すデジタルファインアート展「親愛なる友 フィンセント 動くゴッホ展」は6月28日から福井県福井市高柳2丁目のトレタスで開催される。デジタル技術を駆使して絵画の筆致が動き出す仕組みで、新たな息吹が吹き込まれたゴッホの世界を体感できる新感覚イベントだ。注目の「動くゴッホ展」の見どころを一挙紹介する。

ゴッホは27歳で画家を志し、37歳で生涯を終えるまでに残した作品は約2000点。死後、再評価されることになり、強烈な色彩と力強い表現力で今なお世界中で愛されている。

デジタルファインアート展とは、純粋芸術題材に、3DのCGアニメーションやVFX(特殊効果)などのコンピュータグラフィックス技術を使った作品を集めた展覧会。「動くゴッホ展」では、ハリウッドを中心に映画版「バイオハザード」をはじめ数々の映画作品に技術提供してきたスタジオ「MDK」が制作を手がけている。

「動くゴッホ展」では、渦巻く夜空に三日月と星が輝く代表作「星月夜」や、目の覚めるような色彩と力強いタッチで描かれた「ひまわり」にデジタル技術で動きをつけ、没入感のあるゴッホの世界を表現した。また会場内の「ゴッホ・アーカイブホール」では油彩作品のほぼすべてとなる約860点をクラシック音楽とともに堪能できる。

ゴッホの数奇な生涯をプロジェクション映像と3Dホログラムを使って表現した劇場空間や、肖像画ギャラリーも設けられる。会場内は一部を除き撮影可能。

期間は6月28日~8月25日。開館時間は午前9時30分~午後5時で、最終入館は午後4時30分まで。休館日はない。

入場料は当日券が一般1400円、中高生1000円、小学生700円(未就学児は無料)となっており、会場で購入できる。前売り券はスマホアプリ「ふくアプリ」で販売。一般1200円、中高生900円、小学生600円(未就学児は無料)で買うことができる。20人以上の団体料金も前売り券と同じ金額となっている。中高生は入場時に学生証の提示を求められる場合がある。

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