電話する男性不審に思い… 母娘が連携プレーで詐欺防ぐ 長崎署

感謝状を受け取った吉野さん(中央)、占部さん(右)=長崎署

 ニセ電話詐欺を未然に防いだとして、長崎署は7日、長崎市の医療事務、吉野さおりさん(49)と同市の専業主婦、占部美月さん(22)の親子に感謝状を贈った。
 同署などによると、70代男性が4月27日、市内のコンビニエンスストアに来店し、電子マネーカード約30万円分を購入。男性はカードの使い方が分からず、携帯電話で話していたところ、近くにいた吉野さんが不審に思い、娘の占部さんに電話で相談。状況を聞いた占部さんは詐欺を疑い、同署に通報し被害を防いだ。男性は「未納料金がある」とNTTをかたるメールが届き、カードで支払いを求められたという。
 吉野さんら2人は「(男性が)被害に遭わなかったから安心した。警察に相談してよかった」と振り返った。感謝状を手渡した多田浩之署長は「市民の協力に感謝している。これからも防犯の輪を広げたい」と話した。

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