長崎県警通信指令室でサッカー観戦? 大画面、外からも…「ニュース速報確認のため」

サッカー日本代表の試合を映した県警通信指令室の大型モニターが見える県警本部の窓。右側には交通情報とみられる映像を表示している=長崎市尾上町(6日午後10時26分ごろ撮影)

 長崎県内の110番通報を受理し、各警察署に迅速な初動を指示する県警通信指令室の大型モニターに6日夜、サッカー日本代表の国際試合のテレビ生中継が映し出されていたことが7日、分かった。同室は県警本部6階にあり、外から内部が見える状態だった。同室は「ニュース速報のテロップを確認するため、テレビ番組を無音にして表示している。問題はない」としている。
 同室には342インチの大型モニター(縦約4メートル、横約8メートル)を設置。地図やパトカーの位置、道路の状況などの情報を表示できる。110番通報で把握した事件事故の内容を各署などに伝え、素早い対応ができるよう備えている。
 6日午後9時過ぎには、ワールドカップ予選で日本代表がミャンマー代表と対戦した試合をモニター左側に大きく映していた。試合後も人気バラエティーなど複数の番組を流した。
 通信指令課によると、同室は通常、6人程度の職員が交代で勤務している。「ニュース速報をいち早くつかむため、以前からテレビをつけるようにしている」と説明。ただ、モニターにテレビ番組を表示する規則はなく、映す番組の内容や画面の大きさなどは当日の担当者任せという。同課は「業務に支障は出ていない。県民に誤解を与えるようであれば対応を検討する」としている。

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