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たくさんの思い出をありがとう-。人形やぬいぐるみを供養する「人形感謝祭」が10日、愛媛県松山市久万ノ台の成願寺であり、持ち主らが約3万体の人形に別れを告げた。
四国の人形販売店15社でつくる日本人形協会四国支部が、6月10日を「人形感謝の日」と定めて毎年開催し、今年で43回目。寺の境内には県内外から届いたぬいぐるみやひな人形、五月人形などが所狭しと並べられた。
法要では、谷川龍玄住職(57)らが読経し、人形から魂を抜き取る儀式などを行った。参列者を代表し、松山市新石手の主婦上野智美さん(31)が「今まで与えてもらった、たくさんの癒やしとぬくもりを忘れることなく生きていきます。お疲れさまでした」と別れの言葉を述べた。
駐車場でおたき上げがあり、参列者は読経と太鼓の音が響く中、燃えさかる護摩壇に人形やぬいぐるみを投げ入れていた。