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16日に京都競馬場で行われる第29回マーメイドS(GIII、芝2000m)の過去10年のデータを紹介する。
前走福島牝馬Sを制したコスタボニータに今年の愛知杯勝ち馬ミッキーゴージャス、前走都大路Sで3着に入ったセントカメリア、4着ピンハイらが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■パールS組は単勝回収値265・勝率21.7%と優秀
過去10年で5勝もの勝利馬を輩出している前走・パールS組。2021~23年までこのレースは行われていないので、ジュリアバローズやインザオベーションらの出走が確定すれば3年ぶりのパールS組の出走となる。
このローテは、勝率21.7%、連対率26.1%、複勝率30.4%と“率”の面でも他ローテを圧倒。回収値も単勝265・複勝119と上々の成績を残している。3着以内に入った7頭すべてがマーメイドSで斤量53キロ以下の軽ハンデ馬で、かつ前走成績は【2.1.2.2(※4着2回)】。基本的には前走の好調をキープしつつ、斤量に恵まれた馬を狙うのがベターだろう。該当馬であるジュリアバローズ、インザオベーション、アグラシアドは出走馬が叶えば激走のチャンスありだ。
パールS【5.1.1.16】
福島牝馬S【1.2.2.23】
メトロポリタンS【1.0.0.1】
大阪城S【1.1.0.1】
寿S【1.0.0.0】
下鴨S【1.0.0.3】
京都記念【0.2.0.0】
緑風S【0.1.0.1】
シドニーT【0.1.0.5】
御室特別【0.1.0.4】
野島崎特別【0.1.0.0】
阪神牝馬S【0.0.2.2】
ヴィクトリアマイル【0.0.1.6】
都大路S【0.0.1.5】
モンゴル大統領賞【0.0.1.1】
賢島特別【0.0.1.0】
上位人気が予想されるコスタボニータらが該当する前走・福島牝馬S組は、勝率3.6%・連対率10.7%・複勝率17.9%と相性が良くない。前走で3着以内に好走した馬の成績も【1.1.0.5】と振るっていないが、前走を1番人気で勝利して参戦した馬は過去10年で1頭もおらず、コスタボニータは過去のデータにはあまり当てはまらない存在か。
昨年にはこのローテからビッグリボンがマーメイドSを勝利しており、好走ローテのトレンド変化も予感させる。直近の成績も平坦コースに良績が固まっており、今年は例年の阪神開催ではなく京都開催という点も追い風になりそうだ。
同じく上位人気が予想されるミッキーゴージャスは大阪杯からの参戦となる。前走・大阪杯からの出走は過去10年で1頭もいないが、2200mで行われる同じ牡馬混合重賞である前走・京都記念組は連対率100%。2023年2着のウインマイティー、22年2着のマリアエレーナはともに京都記念で6着以下に敗れてからの好走だったことを思えば、牡馬混合GIで大敗したからといって見限るにはまだ早計。前走後の「集中してなかった」という騎手のコメントからも、立て直されていれば実力は上位だけに好走確率は高いと見る。
セントカメリア、ピンハイが該当する前走・都大路S組は、過去10年で6頭中1頭のみが3着とあまり相性が良くないローテ。どちらも差し届かずの競馬が続いており、前々で競馬できるタイプが好成績を残しやすい京都2000mという舞台設定もあまり向いていると思えない。押さえ程度の評価が妥当か。
■複勝回収値150超え・半分が馬券内の阪神牝馬S組
穴として注目したいのは、前走・阪神牝馬Sから出走を予定しているゴールドエクリプスだ。
過去10年でこのローテからの参戦は4頭と少ないものの、半分の2頭が馬券内かつ掲示板内馬は3頭を数えており、複勝回収値も150とまずまず。GIの前哨戦となる1600m戦にレベルの高い牝馬が参戦する阪神牝馬Sと2000mのマーメイドSとは大きく条件が異なるため、負けて参戦する馬は人気の盲点になりやすい。
ゴールドエクリプスは昨年もこのレースで3着馬から0秒2差の惜しい4着があり、近走は先行力も向上。前々からの競馬で昨年以上の好走に期待したい。
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(SPREAD編集部)