舘ひろし「38年目にして初めて」『あぶ刑事』スタート当初から続いてきた“コンセプト”とは

現在大ヒット中の映画『帰ってきた あぶない刑事』(略称:あぶ刑事)の大ヒット御礼舞台あいさつが6月5日(水)に開催され、あぶ刑事最強バディの“タカ&ユージ”を演じる、舘ひろしと柴田恭兵が登壇した。

1986年にテレビドラマとして始まった『あぶない刑事シリーズ』。軽妙なトークと激しいアクション、オリジナルな世界観で数多くのファンを魅了してきた“あぶ刑事”。2016年に公開された映画『さらば あぶない刑事』でシリーズの幕を閉じたと思われたが、8年ぶりにスクリーンで復活した。

◆38年前から貫いてきたコンセプトを…

本イベントでは、SNSに投稿されているファンの感想をもとに、本作を振り返ることに。「映画を観ながらなぜかハッとときめく瞬間があって。パンフレットを読んで“そっか”と。タカとユージが家にいて、くつろいで、私服でお酒を飲んで食事をして洗濯をして。そんな姿を見るのがシリーズ38年目にして初めてなんだ。驚くほど溶け込んでいて、でも胸を突く新鮮さ。進化している」との声を紹介。

舘は「38年前、『あぶない刑事』を撮り始めた時に、プロデューサーの黒澤満さんと“タカとユージのプライベートは絶対に見せない”というコンセプトで始まったんです。ずーっと、僕たちがどこに住んでいるかとか、一切見せてこなかった」と『あぶ刑事』が始まった当初のエピソードを告白。本作で“プライベート”を明かした理由について、「今回は良いんじゃないかと。そんなことで…ほとんどなりゆきで…(笑)」と明かした。

柴田は「僕のイメージとしては、タカとユージが一緒に住んだら、ユージはとっても甲斐甲斐(かいがい)しく。料理・洗濯・お買い物、世話を焼くだろう(笑)タカは結構神経質なところがあって、隅のホコリを拭いたりして(笑)食器洗いは2人でしようと…そういう約束事は何個かあるだろうなっていうイメージです」と柴田が想像する“タカ&ユージ”像を話すと、観客も笑いながらうなずき、劇場の一体感が深まった。

◆舘ひろし「全くコンプライアンスから外れてますね(笑)」

次に紹介されたSNSの感想は「舘ひろしが活躍することが正義。悪いヤツはバーン!リアリティーとかコンプライアンスとかそんなのいらん!純粋に楽しかった」。この感想に観客から笑い声が上がり、舘も「ふふっ、ありがたいですね(笑)」と笑いつつも感謝を伝えた。「私なんて…ノーヘルでバイク乗って、ショットガン打ってますからね(笑)全くコンプライアンスから外れてますね(笑)」と舘が演じる鷹山敏樹の見どころ“ハーレー+ショットガン”のシーンに触れ、笑いを誘った。MCがその“バイクシーン”について“かっこいい”と伝えると、舘は「セリフさえなければこっちのもの(笑)」と笑って見せ、劇場は大爆笑に包まれた。

舘の“バイクシーン”について、柴田は「最初の方は…舘さん、昔は元暴走族ですから…」と話し始めると、舘は立ち上がって「暴走仲間」と突っ込み、笑いが起こった。

◆舘ひろしのできるようになったことは…

『あぶ刑事シリーズ』は38年間の長い歴史がある。そこで、MCから「(昔と比べて)できなくなったこと、今だからできるようになったことは?」と質問が。柴田が「舘さんのできるようになったことは…台本を読んでくること」と暴露すると、舘は柴田の方を向いて再び立ち上がり大笑い。劇場からも拍手が起こり、「何で拍手するのよ(笑)」と突っ込み、笑いが起こった。

舘は「でも本当にそうですね。38年前、毎日撮影があるじゃないですか。遊ぶのが忙しくて、台本読んでいる時間がなくて(笑)自分のセリフだけ読んで現場に行くんですね(笑)そうすると恭様が“ここはこうだ”っていろいろ教えてくれて(笑)」と自ら暴露すると、柴田は「犯人を見たらすぐ打とうとするんですよ(笑)」と撮影裏話を明かし、笑いを誘った。

◆舘ひろしの伝説!?デートがあるから…

さらに柴田は舘について、「日本一わがままな俳優さんなんですよ(笑)」とぶっこみ、「8時ぐらいになると“お先に”って。“(小指を立てて)これが待ってるんだ”って、本当に帰っちゃうんですよ!」と衝撃的なエピソードが。

舘は「本当に帰ったことあるんですよ(笑)」と告白し、「8時からデートだから、僕は6時に帰りたいって言ってるのに、監督が“(仲村)トオルが忙しいからトオル押しで”って…6時過ぎても全然終わらなくて。で、“ん-…帰ろう!”と思って帰っちゃった(笑)」と笑いながら明かすと、柴田も観客からも笑いが起こった。

映画『帰ってきた あぶない刑事』大ヒット上映中
©2024 「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会
配給:東映

写真:©entax

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