ドラ1左腕が“球界最強”の「3.38」 誰も打てない魔球…23歳に衝撃「ガチでヤバい」

西武・武内夏暉【写真:荒川祐史】

西武ドラ1・武内夏暉は今季4勝0敗、防御率1.27をマーク

プロ1年目から圧倒的な存在感だ。西武ドラフト1位の武内夏暉投手は、10日時点で7先発して4勝負けなし、防御率1.27をマーク。投手成績もさることながら、スライダーは早くも球界ナンバーワンと言っても過言ではない“切れ味”を誇っている。

セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、スライダー100球あたりでどれだけ得点増減したかを示す「wSL/C」は「3.38」を記録。中日・小笠原慎之介投手(3.09)、阪神・才木浩人投手(2.34)、ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(2.30)らを抑えて、30投球回以上で両リーグ1位と衝撃的な数字を残している。

八幡南高、国学院大を経て、昨年のドラフトでは西武、ソフトバンク、ヤクルトの3球団が競合した大器。1年目から開幕ローテーション入りし、プロ初先発初登板で7回無失点の快投を見せて初勝利を手にした。そこから5登板連続で7イニング以上をこなす活躍を見せ、5月は3勝、防御率0.64。6月4日にNPB感染症特例で抹消されてからはまだ復帰していないものの、低迷するチームにあって1年目からエース級の輝きを見せている。

今季の活躍に、「もう西武を背負ってるんよ」「侍ジャパンの未来を担える逸材」「ガチでヤバい」「バケモン」「西武の希望」と早くもファンの心を掴んでいる。“魔球”を駆使し、武内が再び1軍のマウンドで輝く日を期待したい。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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