ゲレーロJr.のトレードをめぐりブルージェイズとカブスが接触と米報道! 各メディアは「噂は今や事実に基づいたものに」「期限までに“買い手”となれるかが不透明」と様々な反応

夏が近づくにつれ、大物プレーヤーのトレード話が囁かれ始める。

複数の米国メディアにより、ア・リーグ東地区下位に沈むトロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.が、トレード期限でのシカゴ・カブスへの移籍の可能性が高まっていると報じられている。

米紙『USAトゥデイ』で活動するボブ・ナイチンゲール氏がカブスとブルージェイズの間ですでに協議が行なわれたことを明かし、これに各メディアが反応することとなった。

ブルージェイズ専門サイト『JAYS JOURNAL』では現地時間6月9日、「MLBインサイダーのボブ・ナイチンゲールによると、シカゴ・カブスは、ラインナップを強化するためトレード期限までにゲレーロJr.を獲得する可能性について、非公式に話し合ったという」と伝えた。また、ゲレーロJr.のトレードは兼ねてより噂されていたが、具体的な球団名が挙がったことで、「その噂は今や事実に基づいたものとなりそうだ」と見通している。
米スポーツサイト『CLUTCHPOINTS』でも、ゲレーロJr.のトレードについてのトピックを配信。「カブスにとって興味深いトレードとなるだろう」としながらも、同メディアは「契約を決める前に、カブスはまず今シーズンのチームを整理する必要がある。今シーズンの成績は31勝34敗(6月8日時点)で、優勝候補として理想的な数字とは言えない。打撃は良いが、試合に勝つ力はない」と指摘。「期限までに“買い手”になれるかが不透明である」と論じている。

その上で、今季の明るい材料として今永昇太の活躍を挙げており、「決して悪いことばかりではない。イマナガは今季のカブスにとって驚異的な存在だ」と主張。一方、打線では鈴木誠也、ニコ・ホーナーが負傷者リスト入りとなったことに触れながら、「シーズン序盤は好調だったが、その後は大苦戦中だ」とチーム状態を評した。

さらに、カブスの夏場までの上位定着の可能性に言及するとともに、「彼らは、ブラディ(ゲレーロJr.の愛称)を獲得するだけの成績に回復できるだろうか。それとも彼らは崩壊し、チームに再建を強いることになるのだろうか」と記している。

両チームとも現在勝率5割付近の成績となっており、トレード期限での位置付けは今後の戦いぶりにより決まる。球界屈指のスラッガー獲得となれば、カブス打線が厚みを増すことは明らかだが、果たして実現となるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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